繰り下がりのひき算は、計算できるようにしてから、理屈を説明するようにします。こうすると、楽に理解できます。

筆算のひき算で、

引けないときは、

引けるようにしてから引きます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 52 \\ - 38 \\ \hline \end{array} }} \\ は、筆算のひき算です。

 

① 2から8を見ます。2-8 は引けません。

② 2を12にして、12-8=4 と計算します。

③ 5は、1減って、4です。

④ 5の下の3を見て、4-3=1 と計算します。

 

計算に慣れて、

楽にできるようになったときの計算の仕方です。

 

さて、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 52 \\ - 38 \\ \hline \end{array} }} \\ を初めて計算する子に、

計算の仕方を教えます。

 

こちらが、

計算に慣れて楽にできるようになった子を演じて、

動画見本の実況中継を見せて教えます。

 

繰り下がりの計算は、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 52 \\ - 38 \\ \hline \end{array} }} \\ の2と8を、この順に示しながら、

「2-8、引けない」、

「12-8=4」、

8の真下を示して、

「ここ、4」です。

 

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52 \\ -\: 38\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ と書きます。

 

これだけの教え方です。

繰り下がりを計算できるようになります。

 

誤解されやすいところの

実況中継の注意です。

 

「2-8、引けない」の後、

「1を借りて、12にする」のようなことを教えたくなります。

 

でも、

初めて、繰り下がりのひき算を習う子に、

「1を借りて」は、とても理解しにくいのです。

 

1を借りて、

2を12にすると説明されても、

ピンとこないのが普通です。

 

10を借りて、

2を12にするのではなくて、

1を借りて、

2を12にするのですから、

子どもの頭の中は、

「???」になっています。

 

繰り下がりのひき算は、

2-8 が引けないので、

引けるようにして引いているだけです。

 

どのようにして引けるようにするのかの説明を省いて、

つまり子どもの負担を軽くして、

いきなり、12-8=4 と説明されれば、

ひき算そのものを理解できます。

 

2が、12に変わった理由は不明ですが、

習う子どもの負担が減りますから、

12-8=4 をスッと理解できて、

繰り下がりのひき算を、

計算できるようになります。

 

負担を軽くして習うことで、

繰り下がりのひき算を、

楽に計算できるようになってから、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 52 \\ - 38 \\ \hline \end{array} }} \\ の5から、1を借りるのだから、

10を借りていることを、

ジックリと説明すれば、

計算できるようになった子は理解できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -177)、(+-  {\normalsize {α}} -113)