暗算のたし算やひき算から、筆算のたし算やひき算に進むと、計算ミスに対する態度が、大きく変わります。間違えることを受け入れるようになります。だから、暗算のたし算やひき算を計算している子の計算ミスを、こちらはまったく気にしません。気にしない態度を、見せて教えます。

7+6=、5+9=  のたし算や、

13-7=、14-5=  のひき算を、

自力で計算できるようになれば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のたし算や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 43 \\ - 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のひき算を習います。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の計算は、

一の位の   {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:9 \\ +\:\:\: 5 \\ \hline \end{array} }} \\  9 と 5 を見て、

9+5=14  と足します。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\  と、4 を書いて、

1 を、繰り上がり数として覚えます。

 

続いて、

十の位の   {\normalsize { \begin{array}{rr}4\:\: \\ +\: 1\:\: \\ \hline \end{array} }} \\  4 と 1 を見て、

4+1=5  と足して、

覚えていた繰り上がり数 1 を、

5+1=6  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:64\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 43 \\ - 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の計算は、

一の位の  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ -\:\:\: 6 \\ \hline \end{array} }} \\  3 と 6 を見て、

3-6= が引けないから、

13-6=7 と引きます。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:43 \\ -\: 16\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と、7 を書きます。

 

続いて、

十の位の   {\normalsize { \begin{array}{rr}4\:\: \\ -\: 1\:\: \\ \hline \end{array} }} \\  4 を見て、

繰り下がり計算に、1 使っているから、

4-1=3  と減らして、

4 の下の 1 を見て、

3-1=2  と引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:43 \\ -\: 16\\ \hline \:27\end{array} }} \\  と書きます。

 

7+6=、5+9=  のたし算や、

13-7=、14-5=  のひき算から、

筆算のたし算や、ひき算に進んですぐ、

これだけ複雑な計算に変わります。

 

とても大きな変化です。

 

 

計算ミスに対する態度が、

子どもの内面で、

自然に入れ替わります。

 

7+6=、5+9=  のたし算や、

13-7=、14-5=  のひき算のときは、

計算ミスをしないように注意する態度です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のたし算や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 43 \\ - 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のひき算になると、

計算ミスすることもあると、

間違えることを受け入れるように変わります。

 

繰り上がりの足し忘れや、

繰り下がりの引き忘れは、

ミスしないように注意していても、

起こってしまうからです。

 

 

暗算のたし算やひき算から、

筆算のたし算やひき算に進むだけで、

計算ミスに対する態度が、

大きく変わってしまうことを、

こちらは、知っています。

 

ですから、

道の先を知っている知恵として、

7+6=、5+9=  のたし算や、

13-7=、14-5=  のひき算の

子どもの計算ミスを、

まったく気にしないようにします。

 

つまり、

計算ミスを気にしない態度の見本を、

こちらが、

子どものロールモデルになり、

7+6=、5+9=  のたし算や、

13-7=、14-5=  のひき算のときに、

ハッキリと見せてしまいます。

 

「あぁ、間違えたね」、

「直そうか?」のようなアッサリとした態度です。

 

(基本 {\normalsize {α}} -912)、(+-  {\normalsize {α}} -487)