8+5= の計算の仕方を教えます。
お勧めの教え方は、
こちらの計算の実況中継を見せる教え方です。
以下は、
実況中継の一例です。
細部まで紹介します。
8+5= の 8 をペン先で示します。
ペンは、
ボールペンでも、
フェルトペンでも、
他の筆記具でも構いません。
使い慣れたペン(筆記具)です。
色は、
可能でしたら、
「赤」がお勧めです。
理由は一つで、
「赤」は、
子どもが目で追ってくれる可能性が高いことです。
「示す」は、
動作です。
動作には、
スピードがあります。
赤色のペン先で示す動作は、
こちらの視線の動きの代用です。
視線の動きは、
とても速いのですから、
ペン先で示す動きも、
できるだけ速くします。
計算の仕方を教えるために、
見せています。
自然な動きを見せるのですから、
視線の自然な動きの速いスピードを、
ペンで素早く、8 を示すことで、
こちらの視線の動きを
子どもがイメージできるようにします。
8+5= の 8 を示したら、
すぐ、
「はち」と声に出して読みます。
示したら、
すぐ、
読みます。
こうすることで、
8 を見たら、
瞬時に、
「はち」と心の中で読んでいる様子を、
実況中継で見せます。
次は、
8+5= の 5 をペン先で示して、
すぐ、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と、
ジャンケンのパーに広げた手の
指を折りながら、
できるだけの速い動きで、
でも、
一つずつをハッキリと区切って、
声に出して数えます。
5 を示すだけです。
「ご」と声に出して読みません。
こうすることで、
こちらが、5 を見て瞬時に、
数える回数 5 回と決めていることを、
実況中継で見せます。
そして、
8+5= の = の右を、
ペン先で示して、
すぐ、
早口で、
「じゅうさん(13)」です。
このように実況中継していますが、
実は、
こちらがしていることを正確に
見せてはいません。
こちらは、
問題 8+5= を見たらすぐ、
答え 13 を、
たし算の感覚で出していますが、
あえて、
数える計算で答えを出しています。
そして、
数えて、
答え 13 を出せたら、
8+5= の = の右を見て、
すぐに、
8+5=13 と書くだけです。
「じゅうさん(13)」のような
音を使わないで、
13 を書いています。
これが、実際にしていることですが、
これを実況中継で見せることはできません。
だから、
実際にしていることに似せて、
= の右を、
ペン先で示して、
すぐ、
早口で、
「じゅうさん(13)」のように実況中継します。
こうして、
こちらの速い動きを見ている子は、
こちらが見せているスピードに乗って、
8+5=13 と、
素早く書いてくれます。
このような速いスピードの動作は、
見ている子どもに心地よく映ります。
しかも、
こちらは、
5 秒前後で、
8+5= の答え 13 を出します。
5 秒前後の短い時間ですから、
子どもは、
集中したままで、
こちらの実況中継を見ています。
そして、
同じような実況中継を、
子どもが納得するまで、
つまり、
自力で計算できると思えるまで、
繰り返し見せれば、
子どもは、
自力で計算し始めます。
1 問、5 秒前後です。
次の問題に移る時間と、
子どもが答えを書く時間を加えても、
10 秒もかかりません。
ですから、
5 問見せれば、
50 秒くらいです。
このような短時間なのです。
10 問見せても、
100 秒くらいですから、
1 分と、40 秒です。
しかも、
こちらの速いスピードまで、
子どもが
まねしようとする計算です。
ここまでが、
8+5= の計算の仕方を教える
実況中継の詳細です。
お読みいただいて、
お気付きでしょうが、
8+5= の答え 13 の出し方だけを、
狭く絞り込んで見せています。
こちらがどのようにして、
答え 13 を出しているのかのすべてを、
つまり、
動きのスピードまで含めて
実況中継しています。
このような実況中継で見せていることを、
すべてを、
言葉で説明して、
子どもに伝えようとすると、
どうしても、
ダラダラと長い説明になります。
8+5= の答え 13 の出し方を、
言葉で、
5 秒前後で説明しようとしても、
とてもできることではないでしょう。
子どもの様子を観察して、
理解が難しそうだと感じたところは、
言葉の説明を増やしますから、
1 分や、
2 分では無理でしょう。
しかも、
答えを出すスピードは、
言葉で説明しようとしても、
できない相談でしょう。
こちらの計算の実況中継を見せるだけです。
冷静になって、
このブログでのように、
教え方を評価しようとすると、
意外な良さに気付きます。
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