(3- )÷(1- )= や、
(3-2.8× )÷= のような
四則混合の計算です。
以下は、
普通の教え方です。
計算順を決めるルールを、説明します。
① かっこの中。
② かけ算とわり算。
③ たし算とひき算・・が、
計算順を決めるルールです。
子どもが、
「分かった!」と、
こちらの説明を理解できたら、
計算順を決めてから、
計算するように指示して、
計算させます。
参考までに、
計算順は、
(3- )÷(1- )= は、
かっこの中が先ですから、
(3- )の ひき算(-)と、
(1- )の ひき算(-)が先です。
それから、わり算(÷)です。
(3-2.8× )÷= は、
かっこの中が先ですが、
かっこの中に、2 つの計算があって、
(3-2.8× )ですから、
かっこの中の計算の順番は、
かけ算(×)が先で、
ひき算(-)が後です。
このように、
かっこの中の計算の順番を決めてから、
その後で、
わり算(÷)の順番が、
(3-2.8× )÷= の計算順になります。
計算の順番を決めることができたら、
その計算の順番で、
計算していきます。
このような流れが、
普通の教え方の流れです。
説明して、
理解できたことを確かめて、
計算させる流れです。
このような教え方よりも、
少し余分な手間が掛かりますが、
子どもの内面に、
中学からの数学の計算で必要になる
新しい習慣を育てる教え方があります。
それが、
「計算する前に、計算順を決める」習慣と、
計算順の決め方を修得させる教え方です。
この 2 つが組です。
同時にです。
ですから、
子どもの受け取り方は、
計算順の決め方だけの
つまり、
これ 1 つだけを習っています。
「計算する前に、計算順を決める」習慣も、
同時に習っていて、
修得しているとは、
全く意識していません。
それでいいのでしょう。
両方が、育つからです。
でも、
立場の違うこちらは、
ハッキリと意識して、
子どもをリードします。
ですから、
「計算する前に、計算順を決める」習慣が、
どのくらいまで育っているのかも、
気にします。
余分な手間といっても、
ほんの少しのことです。
例えば、
子どもに、
(3- )÷(1- )= や、
(3-2.8× )÷= の問題を持たせて、
その場で立たせます。
こちらは、
子どもの右側に並びます。
そして、
子どもに、
「計算順?」と促します。
子どもは、
(3- )÷(1- )= や、
(3-2.8× )÷= の計算順を、
指で示します。
(3- )÷(1- )= でしたら、
① (3- )の - 、
② (1- )の -、
③ かっこの外の ÷ です。
無言で、
指で示すだけです。
(3-2.8× )÷= でしたら、
① (3-2.8× )の × 、
② (3-2.8× )の -、
③ かっこの外の ÷ です。
立ったまま、
こちらと横並びで、
計算順を、指で示すだけのゲームです。
計算の順番を決めることに、
子どもが慣れてくると、
(3- )÷(1- )= や、
(3-2.8× )÷= の式を見て、
- 、- 、÷ や、
× 、- 、÷ と指で示す時間は、
1 問、2~3 秒以下の速さです。
こうなってからも、
計算順を示すゲームを続けます。
こうして、
「計算する前に、計算順を決める」習慣を、
子どもの内面に育てます。
子どもの内面に、
「計算する前に、計算順を決める」習慣が、
根付いたと判断する経験上の基準は、
感覚的なことなのですが、
「計算順?」と、
こちらから促されるのを待たなくなっとときです。
こうなった子は、
計算順が、先に決めることになっています。
(基本 -498)、(分数 -208)