48×5= の計算は、右から左に見て、九九の組を探します。50×48= の計算は、左から右に見て、九九の組を探します。似ていて、かなり違う計算の仕方です。間違うことを通して計算の仕方を覚えます。

50×48= や、

60×25= を、

筆算に書かないで、

このまま計算します。

 

計算すると、

50×48=2400 と、

60×25=1500 です。

 

 

参考のために、

子どもに教える計算の仕方です。

 

50×48= でしたら、

50 の 0 を、

= の右に、

数字 2~3 つ分くらい離して、

50×48=   0 と書きます。

 

言葉で説明しませんが、

50 は、

50×48= の形から、

× の左にあります。

 

これで、

50 の 0 は、

使いましたから、

残る計算は、

5×48 です。

 

ここも言葉にしませんが、

5×48 は、

十の位のかけ算です。

 

つまり、

元の式の 50×48= の

0 に焦点を合わせない特殊な見方です。

 

答えの一部分に使ってしまった 0 は、

50×48= の中に、

見えていますが、

見てはいません。

 

50×48=   0 の

5 と、8 を組み合わせて、

5×8=40 と計算して、

40 の 0 を、

50×48=   0 の 0 の左に、

50×48=  00 と書いて、

4 を繰り上がり数として覚えます。

 

× の左の 5 から、

× の右の 48 の 8 を見て、

つまり、左から右を見て、

5×8=40 と計算しています。

 

次に、

50×48=  00 の

5 と、4 を組み合わせて、

5×4=20 と計算して、

繰り上がり数 4 を足して、

20+4=24 と計算して、

50×48=  00 の 00 の左に、

50×48=2400 と書いて、

50×48= の計算を終えます。

 

この計算も、

左から右を見て、

5×4=20 と計算しています。

 

 

60×25= も同じように計算できます。

 

2 回の九九を、

正しい順と

正しい組み合わせでできれば、

計算できます。

 

60 の 0 を、

60×25=   0 と書きます。

 

この後、

0 が、

見えていますが、

見ません。

 

1 番目の九九です。

 

60×25=   0 の

6 と、5 を組み合わせて、

6×5=30 と計算して、

30 の 0 を、

60×25=  00 と書いて、

3 を繰り上がり数として覚えます。

 

× の左の 6 から、

× の右の端の 5 を見て、

九九の組み合わせにします。

 

次に、

60×25=  00 の

6 と、2 を組み合わせて、

6×2=12 と計算して、

繰り上がり数 3 を足して、

12+3=15 と計算して、

60×25=1500 と書いて、

60×25= の計算を終えます。

 

2 番目の九九は、

× の左の 6 から、

× のすぐ右の 2 を見て、

6×2= です。

 

 

さて、

50×48= や、

60×25= より前に、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  48\\ \:\times  \:\:\: 5 \\ \hline \end{array}  }}\\ のようなかけ算を計算します。

 

九九の順番と組み合わせは、

5×8= と、

5×4= です。

 

5 は式の形から、下に書いてあります。

8 や、4 は上です。

 

ですから、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  48\\ \:\times  \:\:\: 5 \\ \hline \end{array}  }}\\ の九九は、

下から上に見ています。

 

 

48×5= の計算も、

50×48= や、

60×25= より前に、

習っています。

 

48×5= の 2 回の九九は、

× の右の 5 から、

× のすぐ左の 8 を見て、

5×8= が、

1 番目の九九です。

 

× の右の 5 から、

× の左の 48 の 4 を見て、

5×4= が、

2 番目の九九です。

 

つまり、

九九の組を、

右から左に見て探します。

 

 

もっと別の形、

例えば、 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  67 \\ \:\:\:\times  \: 34 \\ \hline \end{array}  }}\\ のような形も習っています。

 

どれも、

その問題に特有の

九九の組を探す探し方があります。

 

このように、

50×48= や、

60×25= を、

習う前に、

さまざまな九九の組を探す探し方を、

子どもは習っています。

 

下から上に見ることもあれば、

右から左に見ることもあります。

 

そして、

50×48= や、

60×25= を習います。

 

このようなかけ算の計算は、

左から右に見て、

九九の組を探します。

 

 

ですから、

子どもが、

50×48= や、

60×25= のようなかけ算を習うとき、

既に習っている

いろいろなタイプのかけ算が、

この子を混乱させます。

 

似ていて、

同じように計算できるのでしたら、

助けになります。

 

そうではなくて、

似ていて、

かなり違う計算の仕方ですから、

50×48= や、

60×25= を習うとき、

既に知っていることが邪魔します。

 

このような計算は、

子どもにはとても辛いことなのですが、

計算間違いをすることで、

正しい計算の仕方を

身に付ける学び方になります。

 

つまり、

50×48= や、

60×25= を、

子どもに計算させます。

 

すると、

間違えるのが普通ですから、

間違えます。

 

こちらは、

子どもが間違えた 50×48= や、

60×25= の計算を、

間違えた答えをそのまま残して、

0 を書くところから、

計算し直します。

 

この繰り返しです。

 

こうして、

似ていて、

かなり違う計算の仕方を

正しくできるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -515)、(×÷  {\normalsize {α}} -112)