同分母の帯分数のたし算の計算は、どこまで計算するのかも、子どもが決めます。

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}} と計算して、

間違えています。

「×(バツ)」です。

 

正しい答え 4 {\Large\frac{7}{9}} を出した後、

もう計算する必要がないのに、

さらに計算して、

 {\Large\frac{2}{9}} を答えにしています。

 

 {\Large\frac{7}{9}} を、

 {\Large\frac{2}{9}} に、

どのような計算をしたのか、

想像できますが、

する必要のない計算です。

 

 

この子に、

間違えた計算を

自力で直させると、

さらに何かをしてしまい、

混乱する危険があります。

 

だから、

既に何らかの混乱をしている子に、

混乱から抜け出ることを願って

教えます。

 

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}}

 {\Large\frac{7}{9}} を示して、

「これ、答え」と言うだけの教え方です。

 

 

当然のように、

このように教えられた子は、

「えっ?」となります。

 

自分が答えだと思っている 5 {\Large\frac{2}{9}} ではなく、

まだ計算できると思っている 4 {\Large\frac{7}{9}} が、

「これ、答え」なのですから、

「えっ?」です。

 

でも、

それは子どものことです。

 

こちらは、

子どもの計算 3 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}}

 {\Large\frac{7}{9}} が、

計算 3 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}= の答えであることを、

「これ、答え」というだけの教え方で、

教えています。

 

しかも、

「これ、答え」と教えて、

スパッと打ち切ってしまう教え方です。

 

この子が、

 {\Large\frac{7}{9}} の後に書いている

 {\Large\frac{2}{9}} のことに、

何も触れません。

 

 {\Large\frac{2}{9}} については、

何も教えません。

 

 

「えっ?」となっても、

「これ、答え」と、

打ち切ってしまったこちらの態度から、

これ以上は教えてもらえないと感じて、

子どもは考え始めます。

 

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}}

 {\Large\frac{7}{9}} が、答えなのですから、

自分が書いた 5 {\Large\frac{2}{9}} は、

要らないことになります。

 

だから、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}} から、

 {\Large\frac{2}{9}} を消します。

 

そして、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}} とします。

 

 

さて、

問題 3 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}= を見たら、

子どもは、

計算して答えを出したい気持ちに、

自然になります。

 

だからこの子は、

計算して、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}} と答えを出します。

 

この子は、

 {\Large\frac{2}{9}} を答えとしています。

 

 

それなのに、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}}=5 {\Large\frac{2}{9}}

 {\Large\frac{7}{9}} を示して、

「これ、答え」と教えられます。

 

つまり、

この子が答えとしている 5 {\Large\frac{2}{9}} ではなくて、

その 1 つ手前の

 {\Large\frac{7}{9}} が答えだと教えられます。

 

自分が答えだと思っている

 {\Large\frac{2}{9}} ではなくて、

答えを出すための計算途中の

 {\Large\frac{7}{9}} が答えだと教えられるのですから、

「えっ?」となるのは、

とても自然です。

 

 

 {\Large\frac{7}{9}} は、

答えを出すための

計算途中だと思っていたのに、

答えであると教えられるのですから、

「えっ?」となるものの

この子は、

受け入れて、

自分が答えだと思っていた 5 {\Large\frac{2}{9}} を消して、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}=4 {\Large\frac{7}{9}} とします。

 

 

こうしてから後、

この子は考えているようです。

 

 {\Large\frac{7}{9}} を、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}= の 2 つの整数部分

3 と、1 を足して、

3+1=4 の計算と、

2 つの分子、

2 と、5 を足して、

2+5=7 の計算から出しています。

 

 {\Large\frac{7}{9}} を、

 {\Large\frac{2}{9}}+1 {\Large\frac{5}{9}}= の答えとして受け入れると同時に、

その計算の仕方を受け入れます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -514)、(分数  {\normalsize {α}} -215)