3+1=4=5 と計算して、
間違えています。
「×(バツ)」です。
正しい答え 4 を出した後、
もう計算する必要がないのに、
さらに計算して、
5 を答えにしています。
4 を、
5 に、
どのような計算をしたのか、
想像できますが、
する必要のない計算です。
この子に、
間違えた計算を
自力で直させると、
さらに何かをしてしまい、
混乱する危険があります。
だから、
既に何らかの混乱をしている子に、
混乱から抜け出ることを願って
教えます。
3+1=4=5 の
4 を示して、
「これ、答え」と言うだけの教え方です。
当然のように、
このように教えられた子は、
「えっ?」となります。
自分が答えだと思っている 5 ではなく、
まだ計算できると思っている 4 が、
「これ、答え」なのですから、
「えっ?」です。
でも、
それは子どものことです。
こちらは、
子どもの計算 3+1=4=5 の
4 が、
計算 3+1= の答えであることを、
「これ、答え」というだけの教え方で、
教えています。
しかも、
「これ、答え」と教えて、
スパッと打ち切ってしまう教え方です。
この子が、
4 の後に書いている
5 のことに、
何も触れません。
5 については、
何も教えません。
「えっ?」となっても、
「これ、答え」と、
打ち切ってしまったこちらの態度から、
これ以上は教えてもらえないと感じて、
子どもは考え始めます。
3+1=4=5 の
4 が、答えなのですから、
自分が書いた 5 は、
要らないことになります。
だから、
3+1=4=5 から、
5 を消します。
そして、
3+1=4 とします。
さて、
問題 3+1= を見たら、
子どもは、
計算して答えを出したい気持ちに、
自然になります。
だからこの子は、
計算して、
3+1=4=5 と答えを出します。
この子は、
5 を答えとしています。
それなのに、
3+1=4=5 の
4 を示して、
「これ、答え」と教えられます。
つまり、
この子が答えとしている 5 ではなくて、
その 1 つ手前の
4 が答えだと教えられます。
自分が答えだと思っている
5 ではなくて、
答えを出すための計算途中の
4 が答えだと教えられるのですから、
「えっ?」となるのは、
とても自然です。
4 は、
答えを出すための
計算途中だと思っていたのに、
答えであると教えられるのですから、
「えっ?」となるものの
この子は、
受け入れて、
自分が答えだと思っていた 5 を消して、
3+1=4 とします。
こうしてから後、
この子は考えているようです。
4 を、
3+1= の 2 つの整数部分
3 と、1 を足して、
3+1=4 の計算と、
2 つの分子、
2 と、5 を足して、
2+5=7 の計算から出しています。
4 を、
3+1= の答えとして受け入れると同時に、
その計算の仕方を受け入れます。
(基本 -514)、(分数 -215)