不等式 2x+9 ≦ 5x < 2(3x-1)+x を解く前に、「どうする?」と、自分に聞いて、解き方を決めてから解く習慣を育てます。

2x+9 ≦ 5x < 2(3x-1)+x を、

解く前の子に、

「どうする?」と聞きます。

 

不等式です。

 

この式を見て、

どのように解くのかを、

先に決めさせる疑問文です。

 

決められそうで、

決められない問題です。

 

 

この子は、

答えられそうもないので、

1 つの解き方を押し付けます。

 

解き方を教えるのではなくて、

解く前に、

「どうする?」と自分に聞いて、

解き方を決めてから、

解く作法を習慣にさせたいからです。

 

だから、

「どうする?」と、

聞いた答えを、

1 つ出してしまいます。

 

1 つの解き方を押し付けることで、

「どうする?」の答えを出す見本です。

 

 

さて、

この不等式は、

1 つの式の 2 箇所に、

不等号が書かれています。

 

2 つの不等式に分ける解き方を、

押し付けます。

 

2x+9 ≦ 5x < 2(3x-1)+x の

一部分 2x+9 ≦ 5x を、

こちらの指先で、丸く囲むように動かして、

「これと」、

他の一部分 5x < 2(3x-1)+x を、

こちらの指先で、丸く囲むように動かして、

「これ、連立させる」です。

 

聞いていた子は、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x+9 ≦ 5x\\5x < 2(3x-1)+x\end{array}\right.\end{eqnarray}} のような式を書きます。

 

 

そうしたらまた、

「どうする?」と聞きます。

 

今度は、

答えてくれます。

 

子どもの言葉で、

1 番目の不等式の解と、

2 番目の不等式の解の、

重なった部分・・のような感じで、

答えてくれます。

 

 

このように、

「どうする?」と聞くことで、

解く前に、

解き方を決めさせます。

 

その後で、

解かせます。

 

 

以下は、

子どもの解です。

 

1 番目の不等式 2x+9 ≦ 5x を、

2x-5x ≦-9 、

-3x ≦-9 、

x ≧ 3 と解きます。

 

2 番目の不等式 5x < 2(3x-1)+x を

5x < 6x-2+x 、

5x < 7x-2 、

5x-7x <-2 、

-2x <-2 、

x > 1 と解きます。

 

そして、

x≧3 と、

x>1 の重なりですから、

x≧3 を、

2x+9≦5x<2(3x-1)+x の解にします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -554)、(分数  {\normalsize {α}} -233)