(xy-1)(x-1)(y+1)-xy= の因数分解を、「どうする?」と解く前に聞けば、頭の中で、かなりの部分を先読みさせることができます。

(xy-1)(x-1)(y+1)-xy= のような

少し複雑に見える因数分解です。

 

解く前の子に、

「どうする?」と聞きます。

 

解く前に、

自分が自分に「どうする?」と聞いて、

解き方を決めてから解く習慣を

子どもに持ってほしいから、

繰り返し、

同じ聞き方の「どうする?」です。

 

 

さて、

この因数分解

(xy-1)(x-1)(y+1)-xy= は、

2 次 3 項式と呼ばれる形の仲間です。

 

その因数分解は、

 {abx^{2}+(ad+bc)x+cd=(ax+c)(bx+d) }

因数分解の公式を利用します。

 

2 次 3 項式と呼ばれる基本の形が、

公式になっています。

 

 {x^{2}}」のような 2 次式で、

 {abx^{2}}」と、

「(ad+bc)x」と、

「cd」の 3 つの項の式です。

 

これは、

\begin{matrix}a\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:c\\b\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:d\end{matrix} のような「たすき掛け」を利用して、

因数分解します。

 

この子は、

このような「たすき掛け」を書くことや、

2 次 3 項式の因数分解に慣れています。

 

 

ですから、

(xy-1)(x-1)(y+1)-xy= でしたら、

 {x^{2}}」の項と、

「x」の項と、

「xのない」項に分けるように展開してから、

「たすき掛け」を書いて、

因数分解する・・ようなことを答えてくれます。

 

実は、

(xy-1)(x-1)(y+1)-xy= を

因数分解する前に、

この式を見るだけで、

「どうする?」と聞かれて、

計算の仕方を決めるとき、

この子は、頭の中で、

この式を、

(y+1)(yx-1)(x-1)-yx= のように、

動かしています。

 

こうすれば、

 {〇x^{2}+〇x+〇=} の形にできて、

「たすき掛け」を書くことで、

因数分解できると、

先読みしています。

 

このような先読みから、

こちらの「どうする?」に、

 {x^{2}}」の項と、

「x」の項と、

「xのない」項に・・と答えています。

 

この後、

この子は、

すぐに因数分解し始めます。

 

 

問題 (xy-1)(x-1)(y+1)-xy= を、

 {x^{2}}」の項と、「x」の項と、「xのない」項に

分けることができるように展開します。

 

そのために、

頭の中で先読みしたように、

(y+1)(yx-1)(x-1)-yx= と、

書き替えてから、

展開します。

 

すると、

 {\normalsize {(y+1)\{yx^{2}-(y+1)x+1\}-yx=}}

 {y(y+1)x^{2}-(y^{2}+3y+1)x+(y+1)=} と、

 {x^{2}}」の項と、「x」の項と、「xのない」項に分かれて、

 {x^{2}}」の項の y(y+1) と、

「xのない」項の (y+1) から、

「x」の項の  {-(y^{2}+3y+1)} を、

「たすき掛け」で作るようにします。

 

\begin{matrix}(y+1)\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:-1\:\:\:\\\:\:\:y\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:-(y+1)\end{matrix} と、

「たすき掛け」を作り、

これを利用して、

 {\normalsize {\{(y+1)x-1\}\{yx-(y+1)\}}}= です。

 

「中かっこ」の中を計算して、

(yx+x-1)(yx-y-1) が、

問題 (xy-1)(x-1)(y+1)-xy= の

因数分解の解です。

 

 

解く前に、

「どうする?」と聞くことで、

問題 (xy-1)(x-1)(y+1)-xy= を、

(y+1)(yx-1)(x-1)-yx= のように

頭の中で、書き替えています。

 

この後で、計算して、

 {x^{2}}」の項と、「x」の項と、「xのない」項に

分けるように展開してから、

「たすき掛け」を利用しています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -555)、(分数  {\normalsize {α}} -234)