「やるぞ・・」と決めて、やり始めた計算の途中で、集中が切れて、計算から離れています。「自分との約束」に責任を持っていません。突然、止まっている計算をリードして、2~3 問動かしてから、突然、終えます。こうして、「自分との約束」に責任を持とうとするこの子の主体性を育てます。

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  29\\ \:\times  \:\:\: 4\\ \hline \end{array}  }}\\ や、

{\normalsize {  \begin{array}{rr}37\\ \:\times  \:\:\:6\\ \hline \end{array}  }}\\ の計算 50 問の途中で、

集中を切らせて、

計算から離れている子です。

 

自分が、

自分とした約束を守っていません。

 

「50 問のかけ算を終わらせる」と、

この子は、

自分と約束しています。

 

 

もっとも、

「50 問のかけ算を終わらせる」が、

自分との約束・・と、

普通は考えたりしません。

 

かけ算を計算して、

既に、

半分の 25 問を終えています。

 

「やろう・・」と決めて、

やり始めているから、

25 問の筆算のかけ算の答えを出して、

終えています。

 

大げさに、

「自分との約束」と思っていなくても、

「やろう・・」と決めたとき、

「自分と約束」しています。

 

 

それなのに、

25 問まで答えを書いた後、

集中が切れて、

計算から離れています。

 

もちろん、

集中は切れるのが普通です。

 

切れない方が、

生き物である人として、不自然です。

 

でも、

切れた集中を、計算に戻して、

26 問目の答えを出すことが、

「自分との約束」に

責任を持つことです。

 

 

目の前の子は、

切れた集中をそのままにして、

計算から離れているのですから、

自力で計算に戻る責任から、

逃げています。

 

このように考えて、

こちらは、

ここを手伝います。

 

そして、

「自分との約束」に

責任を持つ主体性を育てます。

 

計算を手伝いますが、

「自分との約束」に

責任を持つことも手伝います。

 

切れている集中を戻すことを手伝いますが、

「自分との約束」に

責任を持つことも手伝います。

 

主な目的を

「自分との約束」に責任を持つことに置いて、

主体性を育てる手伝いです。

 

 

この子は、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}29\\ \:\times  \:\:\:4\\ \hline \end{array}  }}\\ の計算の中の

繰り上がりのたし算が、

後追いのレベルです。

 

4×9=36 と計算して、

6 を、 {\normalsize {  \begin{array}{rr}29\\ \:\times  \:\:\:4\\ \hline \:\:\:6\end{array}  }}\\ のように書いて、

3 を繰り上がりと覚えます。

 

ただ、覚えるだけです。

 

この先の計算で、

繰り上がりのたし算になると、

待ち構えたりはしません。

 

かけ算の計算を続けて、

4×2=8 と計算して、

繰り上がり数 3 を足すときに、

「さぁ、たし算だ」と、

慌てる後追いです。

 

繰り上がりのたし算があることを

待ち構えていて、

「待っていました」、

「3 を足すぞ・・」と、

先回りしている計算ではありません。

 

だから、

8+3= の計算に

モタモタとして、

すぐに、答え 11 を出せません。

 

 

繰り上がりのたし算が、

後追いのレベルであることを受け入れて、

でも、

繰り上がりのたし算 8+3= を

速いスピードの計算にして強調します。

 

こうすることで、

後追いのたし算から、

待ち構えるたし算に

移るキッカケにします。

 

 

もちろん、

「やるぞ・・」と決めて、

やり始めたこの子が、

自分との約束に責任を持つ子に

確実に育つことを

こちらはハッキリと意識して、

集中が切れて、

計算から離れているこの子の計算を手伝い、

約束に責任を持つ手伝いをします。

 

チョットしたコツですが、

突然に、計算だけをリードします。

 

こうして、

2~3 問、

速いスピードの計算に連れて行った後、

やはり、

突然、手伝うことをやめます。

 

この子の内面の主体性が、

突然に始まり、

突然に終わる手伝い方から、

強い刺激を受けます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -601)、(×÷  {\normalsize {α}} -125)