筆算のたし算の繰り上がりのたし算が、立ち止まって、繰り上がりの有無を考える後追いであれば、一時停止のように見えます。手伝えば、先回りして待ち伏せる繰り上がりのたし算に入れ替わります。

滑らかな動きであれば、

待ち伏せる繰り上がりのたし算に

変わった可能性があります。

 

一定の周期で、

動きが止まるような感じがあれば、

そこで、

後追いの繰り上がりのたし算をしている

可能性があります。

 

 

この子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ のような繰り上がりのあるたし算を、

計算して答えを書いています。

 

最初のたし算 8+7=15 の 1 を、

次のたし算の答えが 1 増えると、

前もって決めているようであれば、

待ち伏せる繰り上がりのたし算です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の 2番目のたし算、

1+1=2 の答えを、

先回りして待ち伏せていたように、

1 増やして、3 にします。

 

立ち止まることのない

先回りして待ち伏せているたし算です。

 

ですから、

筆算のたし算の計算自体が、

外から見ていて、

とても滑らかに進んでいます。

 

 

こうなる前の子であれば、

最初のたし算 8+7=15 の 1 を、

ただの繰り上がり数として覚えるだけです。

 

次の計算のことを、

考えていません。

 

だから、

2番目のたし算 1+1=2 の答えを、

出した後に、

繰り上がりがあったのかないのかを考えて、

後追いの計算で、

1 を覚えたことを思い出せれば、

答え 2 を、1 増やして 3 にします。

 

思い出せなければ、

答え 2 を、そのまま書きます。

 

これは、間違いですから、

「×」になります。

 

どちらにしても、

繰り上がりの有無を、

立ち止まって考える後追いの計算ですから、

筆算のたし算の計算自体の流れが、

外から見ていると、

ここで止まってから、

また動き出すように感じます。

 

 

さて、

一定の周期で、

動きが止まるような感じであれば、

先回りして待ち伏せる繰り上がりのたし算に

この子が育つ手助けをします。

 

以下のような実況中継が、

このような手伝いには最適です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の 8 と 7 をこの順に示して、

「8+7=15」、

7 の真下を示して、

「5」、

「指、1」です。

 

見ていた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ と書いて、

指を 1本伸ばします。

 

指に取らせることで、

つまり、

体を動かすことで、

次のたし算の答えが 1 増えることを、

ハッキリと意識させることができます。

 

これだけのことですが、

先回りして待ち伏せる繰り上がりのたし算を、

疑似体験できます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ の 1 と 1 を示して、

「1+1=2」、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「1 増えて、3」、

1 の真下を示して、

「3」です。

 

見ていた子は、

繰り上がりのたし算で、

立ち止まることなく

滑らかに答えを出す体験をして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline\:\:35\end{array} }} \\ と書きます。

 

こちらは、

同じような実況中継を見せる手伝い方で、

3~4問手伝って、

子どもから離れます。

 

しばらくしたら、

また、同じように手伝います。

 

この子の筆算のたし算の計算が終わるまで、

このような 3~4問手伝ったら、

離れて、

また手伝うような波状型の

手伝いを繰り返します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -665)、(+-  {\normalsize {α}} -366)