筆算の繰り下がりのひき算を、子どもが慣れているパターンで教えます。知っていることを組み合わせているだけです。こちらの計算の実況中継を見て学びます。この同じパターンですから、学ぶ内容を、子どもは事前に絞ることができます。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:32\\ - 15\\ \hline \end{array} }} \\ や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:51\\ - 12\\ \hline \end{array} }} \\ の繰り下がりのひき算を教えます。

 

その後で、

同じように計算できる { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:43\\ - 16\\ \hline \end{array} }} \\ を、

自力で計算させます。

 

子どもは、

このような学びの流れになっていることを、

ここ以前の新しい計算の学びで、

同じパーンで繰り返し教えられていますから、

「この計算も同じパターンで習うのだろう・・」と、

想定しています。

 

 

しかも、

こちらの教え方は、

こちらの計算の実況中継を

見せるだけであることを知っています。

 

さらに、

新しい計算を、

新しい計算として習うのではなくて、

今までの計算の組み合わせで

新しい計算を習うことを知っています。

 

例えば、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:32\\ - 15\\ \hline \end{array} }} \\ の 3 と 1 を隠されて、

「2-5=、引けない」、

「12-5=7」、

5 の真下を示されて、

「しち(7)」とリードされます。

 

どの計算も、

知っていることだけです。

 

教えられ方は、

こちらの計算の実況中継を、

見せられるだけです。

 

既に、

何回も繰り返されたパターンですから、

「いつもの習い方だ・・」と理解して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32\\ -\:15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\ と書きます。

 

続いて、

3 を示されて、

「1 減って、2」、

真下の 1 を示されて、

「2-1=1」、

1 の真下を示されて、

「いち(1)」とリードされます。

 

同じパターンの習い方ですから、

計算の仕方をつかもうとしながら、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32\\ -\:15\\ \hline \:17\end{array} }} \\ と書きます。

 

こちらの計算の実況中継を見て習い、

出された答えを書くことで、

学びが深くなり、

「少し分かった・・」と、変わります。

 

このようなパターンで、

筆算の繰り下がりのひき算の

計算の仕方を習います。

 

 

だから子どもは、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:32\\ - 15\\ \hline \end{array} }} \\ や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:51\\ - 12\\ \hline \end{array} }} \\ のような繰り下がりのひき算を、

自分の知っている計算を

どのように組み合わせるのかということを、

こちらの計算の実況中継を見ることから、

学ぼうと、絞っています。

 

このように、

学ぶべきことを絞り込み、

学び方を決めることができるのは、

こちらの教え方が、

いつも同じパターンになっているからです。

 

たし算の初歩の 4+1= の計算から、

子どもの知っていることだけに限り、

組み合わせ方を工夫するだけにして、

しかも、

こちらの計算の実況中継を見せるだけの

教え方のパターンを守っています。

 

8+7= の 8 の次の 9 から、

+7 の 7 回、

9、10、11、12、13、14、15 と数えて、

答え 15 を出す計算も、

同じパターンで、

子どもは習います。

 

14-8= の 8 に、

何かを足して、14 にする何かで、

答え 6 を出す計算も、

同じパターンで習います。

 

いつも同じパターンで、

新しい計算を習いますから、

子どもは、

教えられ方のパターンを

よく理解しています。

 

何を、どのように学ぶのかを、

同じパターンで教えられることから、

子どもは絞ることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -602)、(+-  {\normalsize {α}} -336)