算数の計算練習の子から、答えの出し方を聞かれたら、① 答えの出し方だけを教えることと、② 自力で計算することへのこだわりを育てることに、前もって決めておくことで、「即」、教えることができます。筆算の繰り下がりのある 3けたのひき算を例にして説明します。

筆算のひき算   {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\  に、

「分からない」と聞かれます。

 

聞かれたこちらは、

即、教え始めます。

 

「即」です。

 

こうしようとすれば、

こうできます。

 

 

「即、教え始めること」ができる

利用しやすいコツが 2つあります。

 

その 1つは、

「答えの出し方だけを教える」と、

前もって、

教える対象を狭く絞っておくことです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

「分からない」と聞かれてから、

教える対象を、

「答えの出し方だけ」と

狭く絞るのではありません。

 

これは、

「前もって」ではありません。

 

子どもから聞かれた後、

問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\  を見た後になります。

 

そうではなくて、

算数の計算問題を練習している子と、

分かっているのですから、

子どもから聞かれたら、

「即、答えの出し方だけを教える」と、

決めておくのです。

 

こうすることが、

「前もって」です。

 

だから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

「分からない」と聞かれたら、

「即、答えの出し方」だけを教え始めます。

 

 

もう 1つのコツは、

算数の計算の答えを

出すときの人格を同時に育てると、

やはり、前もって決めておきます。

 

「人格」といっても、

大げさなことではありません。

 

とてもシンプルなことです。

 

子ども自身が、

① 「自力で答えを出す」と決めることと、

② 「こうすると自分と約束する」ことと、

③ 「成し遂げるように努力する」ことです。

 

やや固い言い方をすれば、

決意して、

自分と約束して、

自分が遂行することです。

 

このような「人格」です。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\  を、「分からない」と聞く目的が、

「自力で答えを出したい」、

「でも、そうできない」、

「が、自力で答えを出せるようになりたい」、

「だから、教えてください」と

こう決めている子と仮定します。

 

現実には、

自力で答えを出そうとしているのではなくて、

ただ、こちらに甘えているだけであるとしても、

やがて、強い気持ちで、

自力で答えを出したいと思うような子に

育てたいのです。

 

だから、

自力で答えを出そうとしている子と仮定して、

即、答えの出し方だけを教え始めます。

 

聞かれて、即、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\ の 4 と 6 を示しながら、

「4-6=、引けない」、

「14-6=8」と計算して、

6 の真下を示してしまいます。

 

即、こうされたら、

子どもも、即、

答えを出すことに引きずり込まれて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ と、

素早く書いてしまいます。

 

こうして、

自力で答えを出すことへのこだわりを、

育ててしまいます。

 

 

子どもから聞かれたら、

即、答えの出し方を教えることができるのは、

① 答えの出し方だけを教える、

② 自力で計算することへのこだわりを育てる、

この 2つだけを教えると、

算数の計算練習の子に、

前もって決めているからです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -846)、(+-  {\normalsize {α}} -454)