分数のたし算から、ひき算、かけ算、わり算、それに小数までの計算の総復習です。習ったはずの計算を、正確に思い出せないと、不自然な計算をします。子どもから聞かれたら、前の時と同じような教え方をします。

 {\Large\frac{7}{10}}+0.05=3 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}=3 {\Large\frac{\:\:\:}{200}} {\Large\frac{\:\:\:}{200}}  と、

途中まで計算して、

「何か、おかしい・・・」と感じたらしい子です。

 

「分からない」と、

甘えた聞き方をします。

 

こちらに丸投げの依存です。

 

 

丸投げなどする必要のない子です。

 

「下、200 でいいの?」のような

狙いを絞った聞き方をできるはずです。

 

途中までの計算が、

よくできているからです。

 

例えば、

小数 0.05 を、

分数  {\Large\frac{1}{20}} に、

正しく変えることができています。

 

また、

異分母 10 と、20 ですから、

そのまま足せないことと、

共通分母にそろえることは、

分かっています。

 

この子が選んでいる 200 は、

10 と 20 の公倍数ですから、

大きすぎますが、

それでも、

共通分母になっていることは間違いありません。

 

もちろん普通は、

最小公倍数 20 を、

共通分母にしますから、

200 は、大きすぎます。

 

大きすぎると、

自分で感じたのでしょう。

「何か、おかしい・・・」と感じて、

こちらに聞いています。

 

聞き方は、

「分からない」と甘えていますが、

自分から聞くことができます。

 

これだけのことを、

今すでに、この子はできるのです。

 

自分自身を、

もっと信じるべきなのでしょう。

 

 

さて、

これだけ多くのことをできる子ですから、

最小公倍数の出し方を、

知っているはずです。

 

だから、

思い出させるようなヒントや

リードをしたくなります。

 

できないことではなのですが、

「なるほど、そうだった」、

「思い出した!」と、

この子をリードすることが難しいのです。

 

思い出させることが難しいのではなくて、

思い出すことを、

直接狙うリードが難しいのです。

 

 

このような子への

教え方の経験的な知恵ですが、

最小公倍数の出し方を、

もう一度教え直します。

 

思い出させようとしていません。

 

それなのに、

「分かった」、

「そうだった」、

「思い出した!」となります。

 

もう一度、

前の時と同じように教え直すとこうなります。

 

思い出すことを、

「同じような教え方」が、

導いているような感じです。

 

 

次のような教え方が、

前の時と同じような教え方になります。

 

この子の途中までの計算をそのまま残して、

 {\Large\frac{7}{10}}+0.05=3 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}=3 {\Large\frac{\:\:\:}{200}} {\Large\frac{\:\:\:}{200}}  の、

 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}=  の 2つの分母を利用します。

 

20 を示して、

「これ、割る」、

続いてすぐ、

10 を示して、

「これ、割り切れる」です。

 

そして、

 {\Large\frac{\:\:\:}{200}} {\Large\frac{\:\:\:}{200}}  の 200 を示して、

「これ、20」です。

 

前の時と同じような教え方です。

こちらの最小公倍数の出し方を、

実況中継で見せています。

 

このようなリードで、

子どもは、心の中で静かに、

「あぁ、そうだった」や、

「思い出した!」となります。

 

思い出させるリードをしていないのですが、

思い出します。

 

(基本 {\normalsize {α}} -896)、(分数  {\normalsize {α}} -385)