問題 ×1×3= を、数秒間見た後、
この問題に斜線を引いて、
×1×3= のように、
左下に 3 を、右上に 8 を書きます。
そして、すぐに、
答え 2 を書きます。
かなり特別な才能です。
×1×3= から、
答え 2 を出すことは、
少し練習すれば、
ほとんどの子ができるようになります。
ですが、
練習した結果、
できるようになる子は、
掛けた結果の仮分数 を、
頭の中で見ています。
そして、
分子 8 を、分母 3 で割り、
8÷3= の式を、
頭の中に見るまでもなく、
答え 2 と、あまり 2 が出て、
帯分数 2 を出します。
ハッキリと意識して、
頭の中だけで行う暗算で、
計算しています。
かなり特別な才能を授かっているこの子は、
意識して計算していません。
問題 ×1×3= を、
数秒間見ているとき、
無意識に頭が働いて、
帯分数を仮分数に変えて、
途中で約分してしまい、
その計算結果の ×1×3= が、
頭の中に浮かぶようです。
無意識の計算です。
8+5= のたし算を、
見た瞬間、答え 13 が出て、
8+5=13 と書くことに似ています。
これも、無意識の計算です。
問題 8+5= を見ただけで、
頭が、本当に何もしなければ、
答え 13 が出るはずがありません。
そうではなくて、
問題 8+5= を見た瞬間、
頭が猛烈なスピードで、
まったく意識できない何らかの計算をして、
答え 13 を出しています。
だから、
「どうやったの?」と、
計算の仕方を聞かれて、
自分の計算の仕方を、
意識して探っても、
何も思い付きません。
無意識の計算を、
8+5=13 と書いてから、
意識して、計算の仕方を探っても、
無意識を意識できません。
問題 ×1×3= を、数秒間、見た後、
途中約分の式を、
×1×3= のように、
問題に書き込む子に、
「どうやったの?」と聞いても、
答えようがないのです。
無意識の計算は、
意識できません。
だから、無意識の計算です。
何らかの計算をしているのでしょうが、
数秒間で終わりますから、
猛烈なスピードの計算です。
意識して、
見ようとしても、
何も見えない計算です。
(基本 -901)、(+- -481)、(分数 -388)