分数の四則混合を計算するような高い計算力の子から、8-1.7= を、「どうやるの?」と聞かれたので、この式を利用する計算の仕方を教えます。

8-1.7= や、

3-0.42= のような小数のひき算です。

 

小数を、

分数に変えてから、

分数を計算するのではなくて、

小数のままで計算します。

 

小数を、

小数のまま計算するゲームは、

分数を計算するゲームと違います。

 

 

この子の計算の立ち位置です。

かなり高い計算の力を既に持っています。

 

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} )= のような

分数の四則混合を計算できます。

 

計算順を先に決めて、

それぞれの計算をする前に、

どのように計算するのかの概略を

先に決めてから計算することができます。

 

つまり、

この四則混合の計算問題を見て、

この子は自分に、

「計算順は?」と質問して、

① 左のかっこの中の + 、

② 右のかっこの中の + 、

③ 左のかっこの外の ÷ 、

④ 右のかっこの前の - と、

自分で決めることができます。

 

そして、

1 番目の計算 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} を始める前に、

「どうする?」と、自分に質問して、

下を、14 にそろえてから足す・・のように、

計算の概略を決めてから

計算することができます。

 

このような力すべてが、

この子の計算の立ち位置です。

 

 

この子から、

8-1.7= を、

「どうやるの?」と聞かれます。

 

算数の計算の立ち位置が、

とても高いレベルですから、

8 の右下を示して、

「ここ、点(・)」とだけ教えます。

 

数秒間です。

 

このリードで、

整数-小数 8-1.7= が、

小数-小数 8.-1.7= に変わります。

 

この子は学び方も上手ですから、

すぐに、

8.-1.7= と、

小数点を付けます。

 

 

そして、

一瞬ですが、

8.-1.7= の計算の仕方を探り、

「聞いた方が早い」と判断して、

「次は?」と、

この子は、さらに聞きます。

 

もちろん、

小数のひき算は、

小数点の位置をそろえて書くと、

筆算に書くことができる・・ようなことは、

知っています。

 

でも、

どうしたらいいのかを

思い付かないようです。

 

だから、

「次は?」と聞いています。

 

8-1.7= の答えの出し方を知って、

そして、

答えを出す体験をしてしまう重要性に、

何となくでしょうが気付いているようです。

 

\begin{matrix}8.-1.7=\\1.7\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\,\end{matrix} のように書くことを、

こちらの実況中継を見せてリードします。

 

そして、

8. の右横、

つまり、1.7 の 7 の真上を示して、

「ここ、ぜろ(0)」、

「10-7=3」とリードして、

\begin{matrix}8.-1.7=\\1.7\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\,\\\,\:\:\:\:\:\:3\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\,\end{matrix} のようにします。

 

続いて、

8. の 8 を示して、

「1 減って、7」、

「7-1=6」とリードして、

\begin{matrix}8.-1.7=\\1.7\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\,\\6.3\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\,\end{matrix} です。

 

これで、

1 回、

答えを出す体験を、

この子はしています。

 

 

だから、

3-0.42= を計算する前に、

この子に、

「どうする?」と聞きます。

 

3 の右下を示して、

「ここ、点(・)」、

0.42 を示して、

「これ、ここ」で、

3 の真下を示します。

 

とても高い計算の立ち位置の子です。

1 回、

答えを出す体験をすれば、

答えの出し方が残ります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -568)、(分数  {\normalsize {α}} -240)