47÷3= を、
このまま計算させます。
筆算に書かなくても、
この形のまま答えを出すことができます。
以下のように、
こちらの答えの出し方を、
実況中継で見せれば、
まねする見本になります。
47÷3= の 4 と、3 をこの順に示して、
「4÷3=1 あまり 1」と計算してから、
= の右を示して、
「ここ、1」、
「すこし空けて、点点点(・・・)」とリードすれば、
子どもはすぐに、
47÷3=1 ・・・ と書きます。
そして、
47 の 4 と7 の間を示してから、
「あまり 1、ここ」とリードして、
4 と7 の間に、1 を書かせます。
次に、
書き足させた 1 と、
47 の 7 を、
ペンの背で、丸く囲むように示して、
「17÷3=5 あまり 2」と計算してから、
5 を、
47÷3=1 ・・・ の答え 1 の右に、
2 を、・・・ の右に書くようにリードして、
子どもに、
47÷3=15・・・2 と書かせます。
このような実況中継を見せて、
初めての計算の 47÷3= を、
この形のまま計算して、
答え 15・・・2 を出す方法を教えます。
子どもは、
こちらの答えの出し方を、
実況中継の説明付きで見ることで、
どのようにして答えを出すのかを、
その子なりに理解して、
そして、その子なりにまねします。
ここが、
答えの出し方のパーソナライズ化で、
自力で計算するために、
しなければならないことです。
つまり、
こちらの答えの出し方を見て、
まったく同じようにする猿まねではなくて、
必ず、「そうか、そういうことか・・・」と、
子どもは納得してから、
自分が納得できた方法で、
自分をリードして答えを出します。
ですから、
後になってから、
何かの計算の一部分に、
47÷3= が出たら、
子どもは、
自分が納得した答えの出し方を、
記憶を探って、思い出そうとします。
例えば、
仮分数 = を、
帯分数 15 に書き換える計算に、
47÷3= が出ます。
仮分数 = を、
47÷3=15・・・2 と計算して、
この答え 15・・・2 を、
帯分数 15 の形に書くことは、
少し前に、習っています。
でも、
47÷3= は、
もっと前に、習っていますから、
子どもは知っているはずです。
知っているはずの 47÷3= を、
また教えたら、
子どもに嫌がられますから、
教えないのが普通です。
だから子どもは、
自分の記憶を探って、
47÷3= の答え 15・・・2 の出し方を、
知っているはずですから、
思い出そうとします。
そして、
思い出すことができたら、
47÷3=15・・・2 と計算してから、
=15 と書きます。
47÷3= の答えの出し方を、
「習って、知っているはずだが・・・」となっても、
思い出せなければ、
「どうやるの?」や、
「47÷3 のやり方は?」と、
ズバリ聞きます。
思い出せない計算は、
思い出せないのです。
ここで聞いて、
そして、答えを出せるようになって、
また覚えればいいのです。
だからこのように、
自ら聞く子は、
47÷3= の答えの出し方自体よりも、
思い出し方に注意しているようです。
答えの出し方を教えてもらうことで、
「あぁ、そうだった・・・」と、
どのような思い出し方をするのかに、
注意しているようです。
分数まで進んでいる子に、
= の 47÷3= を教えるとき、
余白に、47÷3= を書いて、
そして、15・・・2 と計算するではなくて、
仮分数 = の形をそのまま利用して、
帯分数 15 を書くようなリードをします。
リードしている途中のどこかで、
見ている子どもは、
「あぁ、そうだった・・・」となって、
47÷3= の答えの出し方を思い出すようです。
以下が、
子どもに見せる答えの出し方の実例です。
= の分子 47 の 4 と、分母 3 を示して、
「4÷3=1 あまり 1」と計算してから、
= の右を示して、
「ここ、1」とリードして、
=1 と書かせて、
「あまり 1 ここ」とリードして、
分子 47 の 4 と 7 の間に書かせます。
次に、
書き足させた 1 と、分子 47 の 7 を、
ペンの背で、丸く囲むように示して、
分母 3 を示して、
「17÷3=5 あまり 2」と計算してから、
5 を、
=1 の 1 の右に、
そして、「上、2」、
「下、3」とリードすれば、
子どもは、=15 と書きます。
このような実況中継の途中のどこかで、
見て、書いている子は、
「あぁ、そうだった・・・」となって、
47÷3= の答えの出し方を思い出します。
確かに、以前に習っている計算です。
「あぁ、そうだった・・・」と、思い出すことで、
「習っていた」ことを納得して、
記憶が、より鮮明になり、
思い出しやすい記憶になります。
(基本 -799)、(×÷ -157)、(分数 -346)