の計算で眠りそうな子です。
このような子を見ると、
目を覚まさせて、
この子への手伝いを、
終えてしまうことが多いのです。
この子にしてほしいことは、
計算問題 の答えを出して、
と書いてほしいのです。
自力で答えを出す体験をして、
体験をして得られる知識、
体験知を得てほしいのです。
と、
このように考えたとしたら、
眠りそうな子の目を覚まさせることではなくて、
眠りそうな状態のまま、
答えを出す手伝いをして、
出した答えを書き終わらせることです。
常識的に考えると、
眠りそうな状態のままの子に、
答えを出す手伝いは、
できないでしょう・・・となります。
でも、
こちらが手伝う相手は、
大人ではなくて、
子どもです。
大人の常識ではなくて、
子どもの常識で考えなければなりません。
経験からの子どもの常識では、
子どもは、
寝ながら考えることができるようです。
例えば、
寝ていたはずの子が、
親の話をしっかりと聞いていて、
「えっ、寝ていたはずなのに・・・」と、
驚かされるようなことです。
ですから、
眠りそうな状態のまま、
実況中継型リードで、
の答えを出す手伝いをすれば、
子どもは、
答えを出す体験をできます。
眠りそうな子に、
の下の 2 と、上の 3 を示して、
「にさんがろく」と九九を計算して、
下の 2 の真下を示して、
「ここ、ろく(6)」です。
このようにリードすれば、
眠りそうな子が、
と書くのが普通です。
続けて、
の下の 2 と、上の 2 を示して、
「ににんがし」と九九を計算して、
上の 2 の真下を示して、
「ここ、し(4)」です。
眠りそうな子の目が少しずつさえてきて、
と書きます。
次に、
の下の 2 と、上の 1 を示して、
「にいちがに」と九九を計算して、
上の 1 の真下を示して、
「ここ、に(2)」です。
眠りそうな子の目が覚め始めて、
と書いて、
1問の答えを出す体験を、
子どもは確実にします。
このようにすれば、
今にも寝てしまいそうな子に、
の答えを出す体験をリードできます。
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