今にも寝てしまいそうな子に、3けた×1けたの筆算のかけ算の答えを出す体験をリードできます。寝入りそうなときでも、子どもは学ぶことが可能です。

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の計算で眠りそうな子です。

 

このような子を見ると、

目を覚まさせて、

この子への手伝いを、

終えてしまうことが多いのです。

 

 

この子にしてほしいことは、

計算問題  {\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の答えを出して、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\: 123\\ \:\times\:\:\:\:\:\: 2 \\\hline 246 \end{array}}}\\  と書いてほしいのです。

 

自力で答えを出す体験をして、

体験をして得られる知識、

体験知を得てほしいのです。

 

と、

このように考えたとしたら、

眠りそうな子の目を覚まさせることではなくて、

眠りそうな状態のまま、

答えを出す手伝いをして、

出した答えを書き終わらせることです。

 

 

常識的に考えると、

眠りそうな状態のままの子に、

答えを出す手伝いは、

できないでしょう・・・となります。

 

でも、

こちらが手伝う相手は、

大人ではなくて、

子どもです。

 

大人の常識ではなくて、

子どもの常識で考えなければなりません。

 

経験からの子どもの常識では、

子どもは、

寝ながら考えることができるようです。

 

例えば、

寝ていたはずの子が、

親の話をしっかりと聞いていて、

「えっ、寝ていたはずなのに・・・」と、

驚かされるようなことです。

 

ですから、

眠りそうな状態のまま、

実況中継型リードで、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の答えを出す手伝いをすれば、

子どもは、

答えを出す体験をできます。

 

 

眠りそうな子に、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の下の 2 と、上の 3 を示して、

「にさんがろく」と九九を計算して、

下の 2 の真下を示して、

「ここ、ろく(6)」です。

 

このようにリードすれば、

眠りそうな子が、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:\:\:6\end{array}  }}\\  と書くのが普通です。

 

続けて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:\:\:6\end{array}  }}\\  の下の 2 と、上の 2 を示して、

「ににんがし」と九九を計算して、

上の 2 の真下を示して、

「ここ、し(4)」です。

 

眠りそうな子の目が少しずつさえてきて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:46\end{array}  }}\\  と書きます。

 

次に、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:46\end{array}  }}\\  の下の 2 と、上の 1 を示して、

「にいちがに」と九九を計算して、

上の 1 の真下を示して、

「ここ、に(2)」です。

 

眠りそうな子の目が覚め始めて、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\: 123\\ \:\times\:\:\:\:\:\: 2 \\\hline 246 \end{array}}}\\  と書いて、

1問の答えを出す体験を、

子どもは確実にします。

 

このようにすれば、

今にも寝てしまいそうな子に、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の答えを出す体験をリードできます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -925)、(×÷  {\normalsize {α}} -169)