分数のひき算に混乱しています。(整数)-(分数)の計算は、混乱をひどくします。答えを出すまでのステップを、一歩ずつ教えます。

 {\Large\frac{7}{12}} {\Large\frac{10}{21}}=  の共通分母を、

大きい方の分母 21 の倍数を、

21、42、63、84 と、

心の中で眺めながら、

順に、小さい方の分母 12 で割り、

割り切れる 84 を見つけます。

 

そして、

 {\Large\frac{49}{84}} {\Large\frac{40}{84}}=  と通分してから足します。

 

このように高いレベルの

分数のたし算の計算力を持っている子です。

 

 

たし算から、

ひき算に進み、

混乱状態が続いています。

 

2- {\Large\frac{1}{8}}=  の答えの出し方を聞かれます。

 

こちらは聞かれてすぐ、

 {\Large\frac{8}{8}} {\Large\frac{1}{8}}=  を、

無言で書き足します。

 

整数 2 を、

帯仮分数 1 {\Large\frac{8}{8}}  に書き換えています。

 

この続きは、

2つの分子を、

8-1=7  と引くだけです。

 

それなのに、

この子は動きません。

 

 

「えっ、もうできるでしょ?」のように

ネガティブな解釈をしません。

 

ただ、

「動けない」と、

無色で認めます。

 

そして、

「次の一歩に進めよう」と決めます。

 

こちらは、

答えの出し方を、

見せて教えることに決めているからです。

 

ですからさらに、

 {\Large\frac{8}{8}} {\Large\frac{1}{8}}=1 {\Large\frac{\:\:\:}{8}}  と、

無言で書き足します。

 

これでようやくこの子は、

自ら動いて、

答え 1 {\Large\frac{7}{8}} を出します。

 

このように、

答え自体を、

子どもに書かせます。

 

答えを自分で書くと、

不思議なことですが、

答えの出し方が残ります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1012)、(分数  {\normalsize {α}} -427)