1 から、分数を引くひき算は、足して 1 になるようにすれば、答えです。分数のひき算の導入に利用できます。

分数のひき算の答えの出し方を、

たし算を利用して導きます。

 

一つの例です。

 

たし算   {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{〇}{9}}=1  と、

ひき算  1- {\Large\frac{7}{9}}=  を組にします。

 

 

言葉で教えません。

この組を、自力で計算させて、

1 から、分数を引くひき算の計算の仕方を

つかませます。

 

先に、

たし算の上を計算させます。

 

その後、

ひき算の下を計算させます。

 

 

子どもから、

「分からない」と言われたら、

 {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{〇}{9}}=1  の = の上の余白に、

 {\Large\frac{9}{9}} を、無言で書き足します。

 

これで、

「あぁ、そうか!」となって、

 {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{〇}{9}}=1  を、

 {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{2}{9}}=1  と答えます。

 

この後、

 {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{2}{9}}=1  と、

1- {\Large\frac{7}{9}}=  を見比べさせます。

 

たし算   {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{2}{9}}=1  の 1 と、 {\Large\frac{7}{9}} の位置が、

ひき算  1- {\Large\frac{7}{9}}=  になると、少し違います。

 

そして、

使われずに残っているのは、

 {\Large\frac{2}{9}} です。

 

このように、

並べ方が少し違うだけですから、

子どもは自力で、

1- {\Large\frac{7}{9}} {\Large\frac{2}{9}}  と、答えることができます。

 

分母 9 の分数を、

1 から引くひき算は、

同じように答えを出せます。

 

1- {\Large\frac{4}{9}}=  でしたら、

 {\Large\frac{4}{9}} {\Large\frac{5}{9}}=1  を利用して、

1- {\Large\frac{4}{9}} {\Large\frac{5}{9}}  です。

 

1- {\Large\frac{1}{9}}=  でしたら、

 {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{8}{9}}=1  を利用して、

1- {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{8}{9}}  です。

 

 

1 から、分数を引くひき算の答えの出し方を、

ここまでつかめれば、

分母を、9 以外にしても計算できます。

 

1- {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{5}{7}}  や、

1- {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{3}{5}}  や、

1- {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{3}}  や、

1- {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{8}}  と、答えを出すことができます。

 

足して 1 になる分数の組を利用すれば、

このようにして、

分数のひき算を導入できます。

 

(基本 {\normalsize {α}} -888)、(分数  {\normalsize {α}} -381)