見本を、繰り返し見るだけで、同じようなことを自力でできるようになる学び方を、人は生まれながらに備えています。立って、二本足で歩くことは、この学び方で学びます。5+3= のように、3 を足すたし算の答えを、自力で出すことも、この学び方で学ぶことができます。

人は誰もが、

この世に生まれた後、

さまざまなことを学びながら成長します。

 

このとき、

見本を

繰り返し見るだけの学び方で、

見本と同じようなことを、

自力でできるようになります。

 

立ち上がって

二本足で歩くような難しいことも

このような学び方で学び、

同じように

二本足で歩くことができます。

 

母国語を聞いて話すことも、

見本を

繰り返し見るだけで、

自力でできるようになります。

 

 

繰り返し見るだけで、

どうして学べるのかは

とても不思議なことです。

 

でも、

実際に、

見本を

言葉で、

説明や解説などされなくても

見るだけで学ぶことができます。

 

 

学ぶ対象によりますが、

普通は、

1回見るだけではなくて、

繰り返し見る必要があります。

 

必要な回数だけ、

繰り返し見るだけで、

同じようなことを

自力ですることができるようになります。

 

とても不思議な学び方を、

人は生まれながらにできます。

 

 

このような学び方は、

対象が、

算数の計算であっても、

通用します。

 

例えば、

3 を足すたし算 :

5+3=  の答え 8 の出し方を、

こちらが

自力で出す見本になって

繰り返し見せるだけで、

子どもは、

自力で答えを出すこと自体をまねして、

できるようになります。

 

次のような見せ方は、

一つの実例です。

 

 

こちらは、

子どもの後ろに立ち、

子どもの肩越しに

手に持った赤色のペンを突き出して、

子どもの正面にある計算問題

5+3=  の 5 を、

無言で示してすぐ、

「ご」と声に出して言い、

ペン先を、

+3 の 3 に動かして、

「ろく、しち、はち」と言い、

また、

ペン先を動かして、

= の右の余白を示して、

「ここ、はち(8)」と言います。

 

このようなこちらの

実況中継型リードを見て聞いた子は、

目の間の問題  5+3=  の

= の右に、

5+3=8  と書きます。

 

 

子どもが、

「そうか、分かった!」のようなことを言うまで、

こちらは、

同じような実況中継型リードを、

5+3=  、

1+3=  、

4+3=  、

7+3=  、

3+3=  、

2+3=  、

6+3=  、

8+3=  、

11+3=  、

9+3=  、

14+3=  と、

繰り返して見せます。

 

1回見ると、

子どもは何かができるようになり、

2回目は、

できるようになった何かの部分は、

こちらの実況中継型リードに合わせるように

自らも頭の中で行い、

2回目は2回目で、

別の何かができるようになり、

・・・・・・と、

少しずつできる部分が、増えて、

やがて、

すべての計算の流れをできるようになって、

「そうか、分かった!」のようなことを、

「つかんだ」と、

嬉しそうな得意顔で、言います。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1177)、(+-  {\normalsize {α}} -637)