教えるこちらと、習う子どもは、強い依存関係です。共に勝者(WinWin)になれなければ、共に敗者(LoseLose)になってしまいます。3けたのひき算を例に、説明します。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ - \: 479 \\ \hline \end{array} }} \\ は、

正しい答えを出すことが難しいひき算です。

 

しかも、

正しい答えを出すだけではなくて、

一定の速いスピードで出すとなると、

とても難しいひき算になります。

 

 

このような難しい問題を教えるとき、

教えるこちらと、

習う子どもとの人間関係が、

大事になってきます。

 

教えるこちらも、

習う子どもも、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ - \: 479 \\ \hline \end{array} }} \\ の正しい答えを、

出せるようになることで、

それぞれが満足を感じるようであれば、

2人とも勝者になります。

 

Win Win の人間関係です。

 

 

教えるこちらに、

「やっと、できるようになったらしい」、

「が、まだまだ不安定」、

「もっと真剣に学んでほしいのだが・・・」のような

不満が残るようであれば、

こちらは勝者とはいえないのですから、

敗者なのです。

 

子どもは、

答えを出せるようになって、

ある程度満足しているようであっても、

心のどこかで、

「時間が掛かったなぁ・・・」と感じていれば、

どちらかというと敗者でしょう。

 

子どもが、

「時間が掛かったなぁ・・・」ではなくて、

「教え方が下手だなぁ・・・」と感じるようであれば、

どちらかというと敗者程度ではなくて、

ハッキリとした敗者です。

 

Lose Lose の人間関係です。

 

 

教え、教えられの人間関係でも、

それぞれが満足できて、

共に勝者になることが重要です。

 

互いに強い依存関係にあるからです。

 

どちらか一方だけが、勝者になり、

他方が敗者になるようなことは、

依存関係の人間関係では、

あり得ません。

 

つまり、

Win Lose や、

Lose Win は、

教え教えられの人間関係では、

あり得ません。

 

どちらかに不満があって、

敗者であれば、

共に敗者になってしまいます。

 

つまり仮に、

Win Lose や、

Lose Win であれば、

不安定な人間関係ですから、

すぐに安定した Lose Lose になってしまいます。

 

 

ですから、

子どもが自力で答えを出せるようになるまで、

難しい問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ - \: 479 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えの出し方を、

繰り返し、実況中継で見せます。

 

答えの出し方だけに、

狭く絞り込んだ実況中継であれば、

子どもは共感できますから、

繰り返し見ることができます。

 

しかも、

自力で答えを出せるようになるまで、

繰り返し見せてもらえるのですから、

子どもは、

確実に勝者になれます。

 

こちらも、

繰り返し見せただけで、

子どもが、

自力で答えを出せるようになるのですから、

やはり、勝者になれます。

 

 

参考までに、

実況中継の実例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ - \: 479 \\ \hline \end{array} }} \\ の 3 と 9 を示して、

「3-9=、引けない」、

「13-9=4」とリードします。

 

「なるほど」と、共感できて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ -\: 479\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ と、子どもは書きます。

 

こちらはリードを続けて、

503 の 0 を示して、

「1 減って、9」、

479 の 7 を示して、

「9-7=2」です。

 

「そうだろうな」や、

あるいは、

「そうなるのか」のように共感して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:503 \\ -\: 479\\ \hline \:\:24\end{array} }} \\ と、子どもは書きます。

 

リードを続けて、

503 の 5 を示して、

「1 減って、4」、

479 の 4 を示して、

「4-4=0」、

479 の 4 の真下を示して、

「ない」です。

 

「0 は書かない」のような言い方よりも、

ズバリ、

「ない」と言った方が、

子どもは共感できるようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -808)、(+-  {\normalsize {α}} -433)