2けたの筆算のたし算は、繰り上がりがあれば、たし算を 3回計算します。自力で、一定の速さで答えを出すために、知性面だけではなくて、肉体面、精神面、社会情緒面の潜在能力も働いています。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを、

自力で、

一定の速いスピードで出して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline100\end{array} }} \\ と書く子に育つプロセスで、

子どもは、

知性の潜在能力だけではなくて、

精神や社会情緒の潜在能力まで開発して、

顕在化しています。

 

知性面の潜在能力の開発だけを

気にする風潮があるために、

精神面や社会情緒面の潜在能力が、

開発されて顕在化していることに

気が付かないだけです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えの出し方を、

教えてもらい、

理解することでしたら、

これだけでも多大な努力が必要ですから

知性面の潜在能力が開発されるのでしょう。

 

でも、

理解するだけではなくて、

自力で、

同じようなやり方で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを出せる子に育つには、

知性面だけでは足りないようです。

 

自分が自分を動かす肉体面や精神面、

自分のさまざまな気持ちを

答えを出すことに向けさせる社会情緒面も

必要になるようです。

 

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の一部分

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5 \\ +\:\:\: 5 \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見るように、

自分が自分をコントロールするのですから、

知性面だけでは足りないでしょう。

 

しかも面白いことに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の一部分

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5 \\ +\:\:\: 5 \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見ている子ども自身、

自分がそうしていることに

ほとんど気が付かないまま

このような見方をしています。

 

気が付いていないのに、

このような不思議な見方をできるのですから、

潜在能力の働きです。

 

そして、その潜在能力は、

知性面というよりも、

自分が自分をコントロールする

肉体面や、

精神面の潜在能力の働きのようです。

 

 

さらに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の 5 と 5 を上から下に見て、

5+5=10 と足して、

10 の一部分 0 だけを、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ と書いて、

10 の残りの一部分 1 を、

次のたし算の答えに足すと決めて、

それから、

8 と 1 を上から下に見て、

8+1=9 と足して、

足すと決めていた 1 を、

9+1=10 と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline100\end{array} }} \\ と書くまでの

それぞれをしているときに、

「そうしたくない」気持ちが、

アレコレと現れる中、

自分をコントロールして、

答えを出す手順を続けさせるのですから、

社会情緒面の潜在能力も必要になります。

 

「遊びに行きたい」、

「眠い」、

「嫌だなぁ」・・・のような

さまざまな気持ちが次々に

子どもの心に現れても、

自分がそうしているとは気付かないまま、

答えを出すことに向かわせています。

 

気付かないままに、

こうしているのですから、

社会情緒面の潜在能力の働きなのでしょう。

 

 

しかも、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを、

一定の速いスピードで、

出せる子に育とうとすれば、

より強く自分をコントロールしますから、

肉体や、

精神や、

社会情緒の潜在能力の働きが、

より多く必要になります。

 

散在能力は、

適度な刺激を受けて働くときに、

開発されて顕在化しますから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを

一定の速いスピードで出そうとすることで、

肉体や、

精神や、

社会情緒の潜在能力が開発されます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -807)、(+-  {\normalsize {α}} -432)