の答えを、
6×7=42 と掛けて、
と書いて、
4 を繰り上がり数と覚えて、
6×3=18 と掛けて、
18+4=22 と足して、
と書きます。
この子は、
繰り上がりのたし算 18+4=22 を、
指を折りながら、
19、20、21、22 と数えて出します。
目の前のこの子を見て、
お勧めの受け止め方は、
「自力で答えを出している」です。
このように、まず、
「自力で答えを出している」と受け止めてから、
答えの出し方を
詳しく見るようにします。
すると、
この子が、
筆算のかけ算の計算の仕方に
まだ不慣れでありながら、
どうにか答えを出せるレベルであることに、
気付きます。
だからこの子は、
計算の流れを丁寧に追いながら、
一つ一つ計算しています。
の 1番目のかけ算を、
6×7=42 と行い、
答え 42 の 2 を、 書き、
42 の 4 を、
2番目のかけ算の答えに足すために覚え、
2番目のかけ算を、
6×3=18 と行い、
足すために覚えている 4 を、
18+4=22 と足し、
と書くように、
一つ一つの計算を
丁寧に追いながら答えを出します。
計算の仕方に不慣れでありながら、
自力で答えを出しています。
実は、
初めて習う計算に慣れて、
スラスラと楽に計算できるような変化は、
閾値型の変化です。
自力で答えを出せるようになった後、
不慣れな計算を繰り返すことで、
「慣れ」が少しずつこの子の内面に積み上がり、
「慣れ」の総和が一定量を超えたとき、
楽にスラスラと計算できるようになります。
つまり、
「慣れ」の総和が、
ある閾値を超えるまで積み重なれば、
この子に自然な閾値型の変化が起こり、
習慣のように計算できるようになります。
そして、
の繰り上がりのたし算 18+4= を、
指を折りながら、
19、20、21、22 と数えて出すのは、
閾値型の変化を起こす前だからです。
(基本 -1238)、(×÷ -220)