かけ算は、繰り上がりがあるときの計算パターンと、繰り上がりがないときの計算パターンから、どちらかを選び、それを利用して答えを出します。

例えば、

9328×3=  の答えを、

繰り上がりがあるときの計算パターンと、

繰り上がりがないときの計算パターンを

使って出します。

 

筆算に書けば、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}  }}\\  です。

 

このままの横書き  9328×3=  でも、

筆算   {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}  }}\\  でも、

どちらで計算しても、

どこを見るのかの違いだけです。

 

 

繰り上がりがあるときは、

繰り上がりがあるときの計算パターンを、

繰り上がりがないときは、

繰り上がりがないときの計算パターンを

使って答えを出します。

 

計算パターンの選び方と、

使い方は、

9328×3=  でも、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}  }}\\  でも、

まったく同じです。

 

 

まず、横書きの

9328×3=  のまま計算します。

 

×3 の 3 から、

9328 の一の位の 8 を見て、

3×8=24  と掛けて、

繰り上がりがあるときの計算パターンから、

4 を、

9328×3=  の一の位の答えとして、

9328×3=     4  と書き、

2 を、

次のかけ算の答えに足すために覚えます。

 

続いて、

×3 の 3 から、

9328 の十の位の 2 を見て、

3×2=6  と掛けて、

一の位のかけ算の繰り上がり数 2 を、

6+2=8  と足して、

繰り上がりがないときの計算パターンから、

9328×3=  の十の位の答えとして、

9328×3=    84  と書きます。

 

それから、

×3 の 3 から、

9328 の百の位の 3 を見て、

3×3=9  と掛けて、

繰り上がりがないときの計算パターンから、

9328×3=  の百の位の答えとして、

9328×3=   984  と書きます。

 

最後に、

×3 の 3 から、

9328 の千の位の 9 を見て、

3×9=27  と掛けて、

繰り上がりがあるときの計算パターンから、

9328×3=  の千の位の答えとして、

9328×3= 27984  と書きます。

 

 

同じ計算を筆算に書いて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}  }}\\  の答えを出すときの

パターンの使い方です。

 

右下の 3 から、

9328 の一の位の 8 を見て、

3×8=24  と掛けて、

繰り上がりがあるときの計算パターンから、

4 を、

9328×3=  の一の位の答えとして、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline\:\:\:\:\:\:\:4\end{array}  }}\\  と書き、

2 を、

次のかけ算の答えに足すために覚えます。

 

続いて、

右下の 3 から、

9328 の十の位の 2 を見て、

3×2=6  と掛けて、

一の位のかけ算の繰り上がり数 2 を、

6+2=8  と足して、

繰り上がりがないときの計算パターンから、

9328×3=  の十の位の答えとして、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline\:\:\:\:\:84\end{array}  }}\\  と書きます。

 

それから、

右下の 3 から、

9328 の百の位の 3 を見て、

3×3=9  と掛けて、

繰り上がりがないときの計算パターンから、

9328×3=  の百の位の答えとして、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline\:\:984\end{array}  }}\\  と書きます。

 

最後に、

右下の 3 から、

9328 の千の位の 9 を見て、

3×9=27  と掛けて、

繰り上がりがあるときの計算パターンから、

9328×3=  の千の位の答えとして、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline27984\end{array}  }}\\  と書きます。

 

 

右から左に見ようが、

下から上に見ようが、

掛けることと、

同じ位の答えとして書くことは

まったく同じです。

 

繰り上がりがあるときの計算パターンは、

かけ算の答えの一の位だけを書いて、

十の位を、

次のかけ算の答えに足すと決めて覚えます。

 

例外があります。

 

9328 の千の位のかけ算

3×9=27  の答え 27 は、

次のかけ算がありませんから、

すべて書きます。

 

繰り上がりがないときの計算パターンは、

かけ算の答えをそのまま書きます。

 

例外として、

前のかけ算から

繰り上がりがあるときは、

繰り上がり数を足した後、

書きます。

 

 

さて、

たし算のときは、

繰り上がりの計算があるとしても

たし算です。

 

ひき算のときも、

繰り下がりの計算があるとしても

ひき算です。

 

同じ種類の計算です。

 

ところが、

筆算のかけ算の繰り上がり計算は、

かけ算の後のたし算です。

 

計算の種類が違います。

 

ここに

子どもは戸惑い、

乗り越えることに時間が掛かります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1214)、(×÷  {\normalsize {α}} -215)