繰り上がりのあるたし算の答えを、シンプルなパターンを繰り返し使って出します。ただし、右端の計算(一の位)と、左端の答えの書き方(一番大きな位)が、少し違います。

3524+8697=  は、

繰り上がりのあるたし算です。

 

筆算に書けば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline \end{array} }} \\  です。

 

 

まず、

筆算に書かないで、

3524+8697=  のまま

答えを出すときの

パターンの使い方です。

 

一の位の 4 と 7 を、

左から右に見て、

4+7=11  と足して、

答え 11 の一の位の 1 を、

3524+8697=  の答えの一の位として、

3524+8697=     1  と書いて、

答え 11 の十の位の 1 を、

次のたし算の答えに足すために覚えます。

 

続いて、

十の位の 2 と 9 を、

左から右に見て、

2+9=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

答え 12 の一の位の 2 を、

3524+8697=  の答えの十の位として、

3524+8697=    21  と書いて、

答え 12 の十の位の 1 を、

次のたし算の答えに足すために覚えます。

 

それから、

百の位の 5 と 6 を、

左から右に見て、

5+6=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

答え 12 の一の位の 2 を、

3524+8697=  の答えの百の位として、

3524+8697=   221  と書いて、

答え 12 の十の位の 1 を、

次のたし算の答えに足すために覚えます。

 

最後に、

千の位の 3 と 8 を、

左から右に見て、

3+8=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

3524+8697=  の答えの千の位として、

3524+8697= 12221  と書きます。

 

 

同じ計算を筆算に書いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えを出すときの

パターンの使い方です。

 

一の位の 4 と 7 を、

上から下に見て、

4+7=11  と足して、

答え 11 の一の位の 1 を、

3524+8697=  の答えの一の位として、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline\:\:\:\:\:\:1\end{array} }} \\  と書きます。

 

続いて、

十の位の 2 と 9 を、

上から下に見て、

2+9=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

答え 12 の一の位の 2 を、

3524+8697=  の答えの十の位として、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline\:\:21\end{array} }} \\  と書いて、

答え 12 の十の位の 1 を、

次のたし算の答えに足すために覚えます。

 

それから、

百の位の 5 と 6 を、

上から下に見て、

5+6=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

答え 12 の一の位の 2 を、

3524+8697=  の答えの百の位として、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline\:\:221\end{array} }} \\  と書いて、

答え 12 の十の位の 1 を、

次のたし算の答えに足すために覚えます。

 

最後に、

千の位の 3 と 8 を、

上から下に見て、

3+8=11  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

11+1=12  として、

3524+8697=  の答えの千の位として、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline12221\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

同じ位を、

左から右に見ようが、

上から下に見ようが、

足すことと、

同じ位の答えとして書くことは

まったく同じです。

 

十の位と

百の位の答えを出すときの計算パターンは、

まったく同じ操作の繰り返しです。

 

一の位(右の端)の答えを出すときと、

千の位(左の端)の答えを出すときの

計算パターンは、

少しだけ、

操作が違います。

 

一の位の答えを出すとき、

繰り上がり数がありません。

 

ここが、

十の位や、百の位の計算パターンと

違う点です。

 

千の位の答えを出すとき、

百の位からの繰り上がりがあれば、

普通の繰り上がりの計算パターンです。

 

でも、

答えの書き方が、

少し違います。

 

千の位の答えが 10 より大きければ、

そのまますべて書いてしまいます。

 

このような答えの書き方が、

十の位や、百の位の計算パターンと

違います。

 

ですから、

繰り上がりがあるときの計算パターンと、

一の位の答えの出し方と、

千の位の答えの書き方を

子どもがつかめば、

繰り上がりのあるたし算の答えを

自力で出すことができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1201)、(+-  {\normalsize {α}} -649)