2けたの筆算のたし算を、左(十の位)から計算する子です。左から計算するまま、計算スピードだけを速めると、自然に、右(一の位)から計算するように変わります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 26 \\ +\: 13 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

十の位を、2+1=3  と足して、

一の位のたし算から

繰り上がりがあるかどうか分かりませんから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 26 \\ + 13 \\ \hline3\:\:\:\end{array} }} \\  と書かないで、

答え 3 を覚えていて、

一の位を、6+3=9  と足して、

繰り上がりがないので、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 26 \\ + 13 \\ \hline3\:\:\:\end{array} }} \\  と書いて、

一の位のたし算の答え 9 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 26 \\ +\: 13 \\ \hline\:\:39\end{array} }} \\  と書く子です。

 

 

繰り上がりのある   {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  も、

十の位を、2+1=3  と足して、

一の位のたし算から

繰り上がりがあるかどうか分かりませんから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ + 15 \\ \hline3\:\:\:\end{array} }} \\  と書かないで、

答え 3 を覚えていて、

一の位を、8+5=13  と足して、

繰り上がりがあるので、

繰り上がり数 1 を足して、

3+1=4  としてから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ + 15 \\ \hline4\:\:\:\end{array} }} \\  と書いて、

そして、

一の位のたし算の答え 13 の 3 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書きます。

 

文字に書くと、

とても長い計算のようですが、

一の位から(右から)足す計算と、

同じような計算です。

 

見慣れていないだけです。

 

 

十の位(左)から足す計算は、

繰り上がりがあると不利だと思って、

一の位(右)から足すように、

入れ替えさせるシンプルな指導は、

十の位からの計算スピードを速めることです。

 

この子は、

計算スピードを速めるリードを、

されたことがないから、

左からの計算を続けています。

 

だから、

左からの計算のまま、

計算スピードだけを速めるリードをします。

 

「もっと速く計算する・・・」のように、

言葉でリードしません。

 

実況中継型リードで、

この子とまったく同じ計算を、

速いスピードで行って、

この子に体験させます。

 

 

面白くて不思議なことですが、

計算スピードが速くなり、

体験した速いスピードが、

この子の普通の計算スピードに変われば、

自然と、

右から計算するようになります。

 

速いスピードの計算は、

左からするよりも、

からした方が楽だからです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1035)、(+-  {\normalsize {α}} -549)