繰り上がりのあるたし算の虫食い算を、自力で計算するとき、心の中だけで行うことがあります。これは、教えようのないことです。謎解きの謎のまま残して、子どもが自力でつかむまで待ちます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の答えの出し方だけを、

言葉で説明しないで、

使って見せる教え方をします。

 

見せることができる部分は、

限られています。

 

こちらが、

自力で答えを出すときのすべてを

残念ながら、

見せることができません。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の答えを出そうとするとき

こちらは、心の中で、

66 の一の位の 6 と、

91 の一の位の 1 を見て、

6 に何かを足して、1 にできないから、

11 にすると判断しています。

 

こちらの心の中で起こっていることです。

 

子どもに見せることができません。

言葉で説明することも難しい内容です。

 

もちろん、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の  66 の一の位の 6 と、

91 の一の位の 1 を見て、

6 に何かを足して、1 にできないから、

11 にするしかないと、

言葉で説明することはできますが、

このようなことを、

心の中で行っていること自体は、

見せることも、

説明することもできないのです。

 

 

見せてもらうこともないし、

言葉で説明されることもないことですが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の答えを、

子どもが自力で出すために、

子どもの心の中で、

同じようなことをしなければならないのです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の  66 の一の位の 6 と、

91 の一の位の 1 を見て、

6 に何かを足して、1 にできないから、

11 にするしかないと、

子ども自身、

自力で、心の中で決めなければ、

答えを出すことができないのです。

 

 

見せようもないし、

教えようもないことですから、

こちらの心の中で行うべきことを行って、

でも、

こちらの心の中で行っていることを、

子どもに、

謎解きの謎のままに残して、

子どもの謎解きを待ちます。

 

子どもの創造力はとても大きいですから、

このくらいの謎解きでしたら

「なるほど、そういうことか!」と、

それこそ自力で解いてしまいます。

 

 

6 に何かを足して、11 にすると、

決めた後の計算自体は、

次のような実況中継型リードで、

子どもに見せて教えることができます。

 

〇〇 の一の位の 〇 を示して、

「ご」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇5 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  と書いたら、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇5 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の一の位の

6 と 5 と 1 を、

上から順に示しながら、

「6+5=11」、

91 の 1 を示しながら、

「1 は、これ」と言って、

66 の十の位の 6 の上の余白を示して、

「ここ、1」です。

 

 

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} {\begin{matrix}1\:\:\:\:\\66\end{matrix}} \\ +\: 〇5\: \\ \hline \:\:91\:\end{array} }} \\  と書いたら、

66 の十の位の 6 と、

その上に書いた 1 を示して、

「6 と 1 で、7」と言って、

十の位の 〇 を示して、

「に(2)」と言って、

その真下の 9 を示して、

「7+2=9」と言います。

 

子どもは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} {\begin{matrix}1\:\:\:\:\\66\end{matrix}} \\ +\: 25\: \\ \hline \:\:91\:\end{array} }} \\  と書きます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1265)、(+-  {\normalsize {α}} -689)

 

関連:2023年04月28日の私のブログ記事

「繰り上がりのある虫食い算は、

普通のたし算の繰り上がりと同じように、

シンプルなパターンで計算できます」。