たし算 100問の宿題を始める前に、何をどのようにするのかを、心に決めるレベルは、さまざまな育ちの違いがあります。

7+6=、9+3=、8+4=、・・・のような

たし算 100問の宿題をしています。

 

宿題を始めたキッカケは、

さまざまです。

 

「宿題があったでしょ」、

「やってしまいなさい」と、

誰かから促されて、

始めることがあります。

 

たし算がスラスラできるようになって、

面白くなってきたから、

「やってしまおう」と、

自主的に始めることがあります。

 

その日や、その子の状況で、

さまざまなキッカケで、

100問のたし算の宿題を始めています。

 

 

キッカケはさまざまなであっても、

始める前に必ず、

「100問のたし算の宿題を、

今から始めて、終わらせてしまう」と

心の中で決めています。

 

この子自身の心の中で、

この子が、

「やり始めること」と、

「終えてしまうこと」を決めています。

 

自分の心の中で、

「何をどのようにするのか」を、

先に決めなければ、

人は何かをできないからです。

 

 

もちろん、

普通は、

「何をどのようにするのか」と、

意識して決めていません。

 

無意識にですが、

それでも、

「何をどのようにするのか」を、

先に、

心の中で決めています。

 

他の生き物のように

本能がありませんから、

こうしないと、

自分自身が動かないのです。

 

 

さて、

「何をどのようにするのか」の

決め方のレベルが

子どもの心の育ちのレベルです。

 

心の育ちのレベルの高い子でしたら、

「100問のたし算の宿題」を、

精一杯に、10分も掛けないで

終わらせてしまおうと、

実際にそうする前に、

心の中で決めています。

 

心の育ちのレベルが低ければ、

何となく始めています。

 

何となくですから、

「100問のたし算の宿題」を始める前に、

このようにやろうと、

心の中で、少しも決めることなく、

宿題を出して、

鉛筆を持って、

「100問のたし算の宿題」を始めています。

 

 

このように、

心の育ちのレベルの低い子でしたら、

「100問のたし算の宿題」の途中で、

集中が切れてボ~ッとすることが、

よく起こります。

 

でも実は、これは、

この子の心を育てるチャンスです。

 

始める前に、

「精一杯に答えを出して、

10分もしないで終わらせる」と、

先に決めている子の振る舞い方を

体験させるチャンスです。

 

集中が切れている子に、

突然に割って入り、

止まったままの計算  8+4=  の

8 を、無言で示して、

「はち」と、声に出して言って、

4 を、すぐに無言で示して、

「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と、

声に出して言って、

= の右の余白を無言で示します。

 

こうすれば子どもは、

100問のたし算の宿題を

先に終わらせると決めて始めていることを

「そうだった!」のような感じで

思い出します。

 

実際には、

意識して決めていないのですが、

集中が切れてボ~ッとしているとき、

このように、

答えを出すことだけを手伝われれば、

何をしているのかを意識するようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1264)、(+-  {\normalsize {α}} -688)

 

関連:2023年04月29日の私のブログ記事

「「やってしまおう」と、

何となくであっても、先に決めて、

たし算 100問を計算しています。

途中で、集中が切れていたら、

この子が決めた

「やってしまおう」の気持ちを手伝います」。