9+4= のようなたし算 100問を、10分以内で計算できるようになれば、手伝われてであっても、問題 9+4= と、その答え 13 が、1つの組として、子どもの頭に残り始めます。ここを出発点にして、たし算の答えを瞬時に出す感覚が育ち始めます。

9+4=、6+5=、7+6=、8+7=、

5+8=、8+3=、6+9=、7+4=、

・・・・・

 

〇+〇= のたし算 100問を計算しています。

 

指で数える計算の子です。

 

9+4= の 9 の次の 10 から、

+4 の 4回、

10、11、12、13 と指を折りながら数えて、

答え 13 を出して、

9+4=13 と書きます。

 

 

9+4= や、6+5= のようなたし算を、

繰り返し計算する目的は、

問題を見たら、

瞬間に、答えを出す感覚を修得することです。

 

9+4= を見た瞬間、答え 13 を、

6+5= を見た瞬間、答え 11 を、

出してしまう感覚です。

 

指で数えて答えを出す計算ができれば、

どの子も、

たし算を繰り返し計算することで、

答えを出す感覚を修得できます。

 

指で数えるたし算を繰り返していると、

自然に、

指で数える前に、

答えが出ているようになります。

 

 

もちろん、

子どもの育ちですから、

順を追って、

少しずつできることが増えて、

そして、

目に見えるような変化が、

つまり、

初めの頃は、2~3問のたし算で、

指で数える前に答えが出るようになります。

 

こうなる前にも、

子どもの内面で、

目には見えないさまざまな変化が、

順を追って、起こっています。

 

 

さて、

目には見えない内面の変化に関して、

正しいと受け入れれば、

子どもの育ちが

比較的早くなるような仮説が、

いくつかあります。

 

その最初の 1つが、

9+4= や、6+5= のようなたし算 100問を、

10分以内で計算できるようになると、

子どもの頭の中に、

問題 9+4= と、

その答え 13 が、

1つの組になって、残り始める・・です。

 

残り始めたかどうか、

外からは見えませんけれど、

たし算 100問を、

10分以内で計算できるようになれば、

たし算の問題と、その答えが、

1つの組として残り始める仮説を、

正しいと受け入れてもよさそうです。

 

9+4= の答え 13 を、

指で数えて出した後、

問題 9+4= を見ながら、

9+4=13 と書きます。

 

10分以内で、

100問の答えを、

その問題を見ながら書きますから、

組として残っても

不思議ではないでしょう。

 

 

もう 1つの仮説は、

たし算 100問を、10分以内で・・が、

子どもの自力であるとしても、

こちらに手伝われた結果であるとしても、

残り始める仮説は、

同じように正しい・・です。

 

子どもが自力で、

たし算 100問を、10分以内であれば、

残り始める仮説を正しいと受け入れても、

こちらに手伝われてであれば、

残るとしても、

残り方が悪いのではないだろうか・・と、

考えるのが普通でしょう。

 

でも実際には、

自力であろうが、

手伝われてであろうが、

子どもが答えを書くのですから、

答え 13 を書くとき、

必ず、9+4= を見ていますから、

残り方に違いはないようです。

 

 

たし算 100問を、10分以内で計算することと、

手伝われても、同じように残る・・の

2つの仮説を正しいと受け入れます。

 

そして、

子どものたし算 100問を、

10分以内で計算することの責任を、

こちらが引き受けます。

 

すると、

こちらは、

次のような手伝いを、

必要な回数、

何回でも行うようになります。

 

集中が切れて、

ボ~ッとしている子に、

止まっている問題 9+4= の 9 を示して、

「く」と声に出して読み、

4 を示してから、

声に出して、指を折りながら、

10、11、12、13 と数えて、

= の右を示して、

「じゅうさん(13)」です。

 

このような突然の実況中継にリードされて、

子どもは、ハッとして、

9+4=13 と書きます。

 

こちらが出した答え 13 ですが、

子どもが、9+4=13 と書くとき、

問題 9+4= を見ながらですから、

問題 9+4= と、答え 13 を、

1つの組として、

子どもの頭は残します。

 

同じような実況中継のリードで、

10問や、

20問の答えを出すところまで手伝って、

実行中継のリードを中断します。

 

 

こちらのリードで、

たし算の計算に勢いを戻した子は、

自力で計算し始めます。

 

少したった後、

また集中が切れたら、

同じような手伝いで、

10~20問の答えを書き終わらせます。

 

こうすることで、

たし算 100問を、10分以内で計算に、

こちらが責任を引き受けて、

終わらせます。

 

 

子どもが、

たし算 100問を計算するとき、

10分以内の責任を

同じようにこちらが引き受ければ、

子どもは必ず、

10分以内で計算を終えることを、

「このようにすればいいのだ・・」と、

イメージできるようになります。

 

こうなると、

子どもは自力で、

たし算 100問を、

10分以内でできるようになり、

この後は、

もっと短い時間で、

同じようなたし算 100問を、

自力で計算できるように育ちます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -623)、(+-  {\normalsize {α}} -345)