計算に慣れてきた筆算のたし算の問題の配列から、暗算のたし算に難しさを感じて、ストレスを感じている子です。計算を代行することで、この子のストレスを和らげることが可能です。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 79 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 46 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 76 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算のたし算です。

 

筆算の計算の答えの出し方に、慣れています。

いくつかの習慣で、答えを出します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ でしたら、

一の位の 8 と 7 を上から下に見て、

8+7=15 と計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ と書いて、

1 を指に取り、

十の位の 1 と 1 を上から下に見て、

1+1=2 と計算して、

指に取った 1 を足して、

2+1=3 として、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline\:\:35\end{array} }} \\ と書きます。

 

上から下に見ることや、

足すことや、

繰り上がりを指に取ることなどの

いくつかの習慣で答えを出します。

 

 

これだけの計算の力があっても、

問題の並び方から、

難しさを感じています。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の一の位のたし算 8+7= で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 79 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\ の一の位のたし算 9+6= で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 46 \\ \hline \end{array} }} \\ の一の位のたし算 7+6= で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 76 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ の一の位のたし算 6+8= です。

 

この子は、

たし算の指が取れていて、

8+7=、9+6=、7+6=、6+8= のような

たし算 25 問を、20 秒以下で計算できます。

 

それでも、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の 8+7=、1+1=、2+1=、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 79 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\ の 9+6= 、7+1=、8+1=、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 46 \\ \hline \end{array} }} \\ の 7+6= 、1+4=、5+1=、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 76 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ の 6+8= 、7+1=、8+1= の

たし算が出てくる順番に、

負担に感じているようです。

 

7+〇= や、8+〇= や、9+〇= や、

6+〇= が、筆算のたし算の中に、

ポツンポツンと続くことに、

強いストレスを感じるようです。

 

 

8+7=、9+6=、7+6=、6+8= のような

たし算 25 問を、20 秒以下で計算できるのは、

このようなたし算だけが、

25 問並んでいるときです。

 

筆算の中のたし算に、

ポツンポツンと、

7+〇= や、8+〇= のようなたし算となると、

今のこの子には、

同じ計算とは見えなくなります。

 

ですが、

指で数えるたし算にまで、

後戻りすることなく、

8+7=、9+6=、7+6=、6+8= の答えは、

問題を見たら瞬間に出ます。

 

 

このような事情の子が、

このように並んだ筆算の問題に感じているストレスを

和らげる手伝いをします。

 

こちらが計算を代行する手伝いです。

 

以下は、

ストレスを和らげる手伝い方の一例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の 8 と 7 を無言で示して、

「じゅうご(15)」、

7 の真下を示して、

「ご(5)」、

「指、いち(1)」です。

 

このように計算を代行された子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ と書きます。

 

続いて、

1 と 1 を無言で示して、

「に(2)」、

子どもが指に取った 1 を触って、

「さん(3)」、

17 の 1 の真下を示して、

「さん(3)」です。

 

こちらが代行する計算を見て、

自分でも心で計算しているこの子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 18 \\ +\: 17 \\ \hline\:\:35\end{array} }} \\ と書きます。

 

すぐ次の  {\normalsize { \begin{array}{rr} 79 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\ の 9 と 6 を無言で示して、

「じゅうご(15)」・・・と、続けます。

 

2~3 問、

同じような感じで代行することで、

子どもが感じているストレスを和らげてから、

続きの計算を子どもに任せます。

 

2~3 問の代行は、

1 回だけではなくて、

子どもの計算 50 問が終わるまで、

何回か行います。

 

(基本  {\normalsize {α}} -541)、(+-  {\normalsize {α}} -309)