7+6=、5+9=、8+3= のようなたし算を、
数唱を利用して、
数えて答えを出す子です。
7+6= でしたら、
7 の次の 8 から、
8、9、10、11、12、13 と、
6回数えて、
答え 13 を出します。
この子は、
7+6=、5+9=、8+3=、・・・の 100問に、
30分以上も掛かってしまいます。
落ち着きがなくて、
集中が切れやすい日には
少しダラダラとした計算になって、
1時間近く掛かってしまいます。
でもこの子は、
1問だけの計算でしたら、
7+6= を見てから、
答え 13 を出して、
7+6=13 と、
5~6秒くらいで書き終わるスピードです。
ですから単純に計算すれば、
1問だけを、5~6秒くらいですから、
100倍して、500~600秒です。
500~600秒は、
8~10分です。
30分以上掛かるのは、
1問を、5~6秒で計算してしまうこの子にしたら、
とても長すぎます。
30分以上掛かるこの子を指導して、
15~20分くらいで
100問のたし算を、
終えることができるようにします。
今現在のこの子は、
ダラダラと計算することに慣れていますから、
テキパキと計算することに
入れ替えることが難しいのです。
「もっと速く計算してごらん」、
「1問だけならば、5~6秒でできるでしょ」などと
言葉でアレコレ指導しても、
ダラダラとした計算のままです。
こちらが覚悟を持って、
実況中継型リードを繰り返して、
100問のたし算を、
15~20分くらいで終える体験をさせます。
7+6= の 7 を示して、
「しち」と声に出して読み、
+6 の 6 を示して、
8、9、10、11、12、13 と、
声に出して、6回数えて、
= の右の余白を無言で示します。
このようなこちらの実況中継型リードを、
速いスピードで見せることで、
子どもも自然に引き込まれて、
速いスピードで、
7+6=13 と書きます。
子どもが、13 を書いたらすぐ、
次の問題 5+9= の 5 を示して、
「ご」と声に出して読み、
+9 の 9 を示して、
6、7、8、9、10、11、12、13、14 と、
声に出して、9回数えて、
= の右の余白を無言で示します。
こちらの速いスピードに合わせて、
子どもも速いスピードで、
5+9=14 と書きます。
子どもが、14 を書いたらすぐ、
次の問題 8+3= の 8 を示して、
「はち」と声に出して読み、
+3 の 3 を示して、
9、10、11 と、
声に出して、3回数えて、
= の右の余白を無言で示します。
こちらの速いスピードに慣れてきた子どもは、
速いスピードで、
8+3=11 と書きます。
このようにして、
1問を、10秒以下の速いスピードで
次々に計算することを子どもに体験させます。
その子の育ちのレベルに応じて、
7~8問や、
10~15問と、
こちらはリードします。
これが、
1回のリードです。
そして、
このようなリードを、
5回、
6回と行うことで、
たし算 100問を、
15~20分で、終わらせることを体験させます。
もちろん、
こちらにリードされて
速いスピードの計算を体験した子が、
「えっ、もう終わったの?」、
「もっと、やりたい・・・」と、
思わせるようにします。
(基本 -1274)、(+-
-694)