×4-
= のような四則混合が嫌いな子が、
思っている以上に多いのが、
悲しい実態でしょう。
理由は単純です。
どのようにしたら答えを出せるのかが、
分かったようで分からないままで、
捉えどころがないからです。
ですから、
答えの出し方をシンプルにします。
四則混合の問題が
さまざまに変わっても、
どの問題に対しても、
同じような流れで、
答えを出すようにします。
言葉で説明して理解してもらうのではありません。
子どもが、
四則混合の答えを出すまでの流れを、
「こうすればいいのか!」とつかむまで、
実況中継型リードで、
繰り返し計算して見せるだけです。
こうすれば、
子どもは自然に、
どのような問題であろうとも
共通して同じような流れがあることに気付きます。
そして、
四則混合の答えを出すまでの流れを
「分かった!」と、つかみます。
例えば、
×4-
= を、
実況中継型リードで、
答えを出して見せます。
子どもの計算力は、
分数のたし算・ひき算・かけ算・わり算の後です。
とても高いレベルにまで育っています。
こちらが一方的に行う実況中継型リードではなく、
子どもをドンドン参加させます。
子どもを参加させる最初が、
計算する前に、
「計算順は?」と聞くことです。
ですから、
×4-
= も、
計算する前に、
「計算順は?」と子どもに聞きます。
すると子どもは、
左の × 、
右の - の順に、
指で示してくれます。
次に、
× を示して、「これ、ここ」、
- を示して、「これ、ここ」と、
それぞれ別の余白を指定します。
このようなリードをすれば、
子どもは、
1番目の計算 ×4 を、
こちらに指定された余白で計算します。
分数のかけ算の計算の流れを思い出せれば、
×4=
×
=
=2
と計算できます。
思い出せなければ、
「どうやるの?」と聞いてきます。
子どもから聞かれたら、
「どれ?」と、
聞かれた計算問題を教えてもらいます。
指定された余白に、
×4= と書いた後、
「どうやるの?」でしたら、
余白に子どもが書いた式で、
答えの出し方を
実況中継型リードで、教えます。
指定した余白に、
×4= が書かれていなければ、
もう一度、
×4-
= の × を示して、
「これ、ここ」と言います。
このようなリードを繰り返せば、
×4-
= の計算の仕方を、
計算順を決めてから、
一つ一つの計算を
別々の余白で計算していくような流れを、
子どもはつかんでいきます。
(基本 -1306)、(分数
-526)