四則混合の計算に戸惑うのは、式の形がさまざまで、答えの出し方を捉えられないからです。同じ計算の流れを繰り返せば、計算の流れをつかみます。

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}}=  のような四則混合が嫌いな子が、

思っている以上に多いのが、

悲しい実態でしょう。

 

理由は単純です。

 

どのようにしたら答えを出せるのかが、

分かったようで分からないままで、

捉えどころがないからです。

 

 

ですから、

答えの出し方をシンプルにします。

 

四則混合の問題が

さまざまに変わっても、

どの問題に対しても、

同じような流れで、

答えを出すようにします。

 

言葉で説明して理解してもらうのではありません。

 

子どもが、

四則混合の答えを出すまでの流れを、

「こうすればいいのか!」とつかむまで、

実況中継型リードで、

繰り返し計算して見せるだけです。

 

こうすれば、

子どもは自然に、

どのような問題であろうとも

共通して同じような流れがあることに気付きます。

 

そして、

四則混合の答えを出すまでの流れを

「分かった!」と、つかみます。

 

 

例えば、

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}}=  を、

実況中継型リードで、

答えを出して見せます。

 

子どもの計算力は、

分数のたし算・ひき算・かけ算・わり算の後です。

とても高いレベルにまで育っています。

 

こちらが一方的に行う実況中継型リードではなく、

子どもをドンドン参加させます。

 

子どもを参加させる最初が、

計算する前に、

「計算順は?」と聞くことです。

 

ですから、

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}}=  も、

計算する前に、

「計算順は?」と子どもに聞きます。

 

すると子どもは、

左の × 、

右の - の順に、

指で示してくれます。

 

 

次に、

× を示して、「これ、ここ」、

- を示して、「これ、ここ」と、

それぞれ別の余白を指定します。

 

このようなリードをすれば、

子どもは、

1番目の計算   {\Large\frac{2}{3}}×4  を、

こちらに指定された余白で計算します。

 

分数のかけ算の計算の流れを思い出せれば、

 {\Large\frac{2}{3}}×4= {\Large\frac{2}{3}}× {\Large\frac{4}{1}} {\Large\frac{8}{3}}=2 {\Large\frac{2}{3}}  と計算できます。

 

思い出せなければ、

「どうやるの?」と聞いてきます。

 

子どもから聞かれたら、

「どれ?」と、

聞かれた計算問題を教えてもらいます。

 

指定された余白に、

 {\Large\frac{2}{3}}×4=  と書いた後、

「どうやるの?」でしたら、

余白に子どもが書いた式で、

答えの出し方を

実況中継型リードで、教えます。

 

指定した余白に、

 {\Large\frac{2}{3}}×4=  が書かれていなければ、

もう一度、

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}}=  の × を示して、

「これ、ここ」と言います。

 

 

このようなリードを繰り返せば、

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}}=  の計算の仕方を、

計算順を決めてから、

一つ一つの計算を

別々の余白で計算していくような流れを、

子どもはつかんでいきます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1306)、(分数  {\normalsize {α}} -526)