同じような計算を繰り返すと、計算の組み合わせの流れのような何かを、自然に感じます。この一定の流れに子どもはリードされて、自力で答えを出します

6x-9+2x+10=9  のような

未知数 x の一次方程式は、

解き方のパターンのような一定の流れで

解くことができます。

 

例えば、

x を左に、数字を右に集めて、

左に集めた x だけを計算して、

右に集めた数字だけを計算してから、

右の数字を、

左の x に付いている数(係数)で割ります。

 

この流れで、

6x-9+2x+10=9  を解きます。

 

x を左に、数字を右に集めます。

 

6x+2x=9+9-10  です。

 

左に集めた x だけを計算します。

 

6x+2x=8x  です。

 

右に集めた数字だけを計算します。

 

9+9-10=8  です。

 

右の数字 8 を、

左の x に付いている数(係数) 8 で割ります。

 

8÷8=1  です。

 

この流れから、

x=1  と解くことができます。

 

 

このようなパターンのような一定の流れは、

言葉で教えられて知るのではないのです。

 

同じような計算を繰り返すと、

「あぁ、なるほど、こうやるのか!」のように、

子どもが、自然に感じるものです。

 

このような計算の一定の流れは、

たし算からあります。

 

例えば、

26+8=  を、

26 の 2 を無視して、

6+8=14  と計算してから、

14 を、34 に変えて、

26+8=34  と計算する一定の流れです。

 

 

あるいは、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  のような筆算のひき算は、

2-5=、引けないので、

12-5=7  と引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と書いて、

3 を、1 減らして、2 にして、

2-1=1  と引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:17\end{array} }} \\  と書く計算です。

 

このように計算して答えを出すまでの

一定の流れです。

 

 

さらには、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  のような筆算のかけ算は、

8×4=32  と掛けて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:2\end{array}}}\\  と書いて、

3 を覚えて、

8×3=24  と掛けて、

覚えている 3 を、

24+3=27  と足して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\ \times  \:\:\: 8 \\\hline 272 \end{array}}}\\  と書きます。

 

この計算でも、

答えを出すまでに

一定の流れがあります。

 

 

さて、

同じような計算を繰り返すと、

自然に、一定の流れを感じます。

 

計算そのものではなくて、

いくつかの計算の組み合わせのような流れです。

 

このような不思議な力が人にはあって、

自力で計算できるようになったとき、

その子が捉えている一定の流れが、

子どもの計算をリードしています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1305)、(+-  {\normalsize {α}} -708)

(×÷  {\normalsize {α}} -228)、(分数  {\normalsize {α}} -525)

 

関連:2023年05月29日の私のブログ記事

「6x-9+2x+10=9  のような

一元一次方程式の解き方のパターンは、

未知数 x を、左に、

数字を、右に集めることからです」。