体と気持ちは、
バラバラではなくて、
一つの組になっています。
人の 4つの側面は、
言い方はさまざまですが、
その一例として、
体と、知性と、社会情緒と、精神です。
この中の 2つの体と、社会情緒が、
面白い一つの組になっていることを
子どもの自分育ての体験知として
持たせるための指導です。
体は、
子ども自身動かすことが楽ですが、
社会情緒は難しいのです。
楽に動かすことができる体を動かして、
動かしたいのに、
動かすことが難しい社会情緒を、
体と、社会情緒が一つの組の体験知を利用して、
動かしてしまう使い道の広い体験知です。
8+4= 、6+7= 、4+5= 、・・・のような
たし算 100問に取り組んでいる子が、
ダラダラ計算です。
あくびが出ます。
集中が切れて、ボ~ッとします。
ウトウトすることもあります。
ダラダラ計算することも、
あくびが出ることも、
ボ~ッとしていることも、
ウトウトすることも、
子どもの動きですから、
こちらは見ることができます。
もちろん、
子ども自身、自分の動きを感じています。
面白いことに、
このような動きの原因を、
子ども自身の気持ちの「嫌だなぁ」だと、
子どもだけでなく、
見ているこちらも、思っています。
そして、
「嫌だなぁ」の気持ちを、
例えば、
「面白い」や、「楽しい」や、「夢中」の気持ちに、
変わればいいと思って、
入れ替えようとするのですが、
できないまま困ってしまい、
ダラダラ計算することが続いています。
このような子に、
アレコレと説明しないで、
いきなりのように、
8+4= の 8 を示して、
「はち」と声に出して言って、
4 を示して、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と声に出して言って、
= の右の余白を示して、
「ここ、じゅうに(12)」と言います。
こちらは、
速いスピードの動きを見せるのですから、
この実況中継型リード全体を、
速いスピードで行います。
子どもが、
8+4=12 と書いたらすぐ、
次の問題 6+7= も、
その次の問題 4+5= も、
同じような速いスピードの実況中継型リードで、
こちらが答えを出して、
子どもが書くような流れで進めます。
個人差がありますから、
子どもに必要なだけ、
5問でも、
10問でも、
同じリードを続けるだけで、
「嫌だなぁ」がすぐに消えて、
「面白い」や、「楽しい」や、「夢中」に
変わるとはなく変わってしまいます。
こちらは、
子どもの動きだけを変えるリードです。
そして、実際に、
子どもが変えたのは、
動きだけです。
それなのに、
気持ちが、勝手に入れ替わっています。
(基本 -1371)、(+-
-753)
関連:2023年07月30日の私のブログ記事
「「ダラダラとした動き」と、
「嫌だなぁ」の「気持ち」の組を、
「テキパキとした動き」と、
「夢中」の「気持ち」の組に
入れ替えさせるリードは、
「テキパキとした動き」を
体験させるだけでできます」。