約分 = の計算問題に、
自力で、=2 と答えを書きます。
自力で答えを書いた子の力を尊重すれば、
「☓(バツ)」を付けて返すだけの指導をします。
「自力で答えを書いています」、
「とても立派なことです」、
「わり算で答えを出しているのでしょう」、
「わり算で計算することは、合っています」、
「わり算の使い方が少し違うようです」、
「自力で直すことに挑戦して欲しいのですが・・・」。
と、
このような気持ちで、
「☓(バツ)」を付けて、
自力で答えを書いたことを尊重して、
何も言わないで、
☓ を付けたこの子の答え =2 を、
子どもに返します。
この続きは、
子どもの個人差が大きく出るところです。
子どもの育ちのレベルの差です。
比較的多いのは、
「分からない」や、
「どうやるの?」と聞く子です。
次に多いのは、
もう一度、同じ答えを出して、
=2 と答えを書く子です。
答え 2 は、
間違えですから、
「☓(バツ)」が付くのですが、
間違えた答え 2 を消してから
計算し直すために、
平気で、同じ答えを書いてしまいます。
「☓(バツ)」が付いた同じ答えを
書いたとは思わないようです。
そして、
少数の子は、
= と正しい答えを書きます。
算数の計算問題を
自力で解くことを繰り返させることで、
子どもの内面そのものを育てています。
主体性の自己責任とは・・・、
自分がコントロールできることだけで・・・、
先に頭の中で計算をイメージするとは・・・、
イメージしたように計算するのだから・・・、
などなどの
子ども自身をリードするリードの仕方の知恵を
学習知としてではなくて
体験知として学ばせやすいのが、
じつは、計算問題を自力で答えさせることです。
ですから、
自力で答えを出すことから、
子どもの内面育ちが始まります。
(基本 -1372)、(分数 -545)
関連:2023年07月31日の私のブログ記事
「約分の計算ミスよりも、
自力で答えを出したことの方が、
はるかに重要です。ミスの正し方を教えれば、
じきにできるようになります。
自力で答えを出すことは、
育つまで長い時間が掛かります」。