(1-1.2)÷(1.4-1 )= の四則混合を、
① 計算順を決めます。
② 個々の計算を、別々の余白で計算します。
この流れで、計算させます。
すると、
計算する前に計算順を決めるとき、
子どもは何となく、
自分が自分自身をリードして
計算順を決めているらしいと感じているようです。
と、
このようなことを読んで理解できたら、
教える体験の裏付けがありませんから、
知っただけの学習知です。
(1-1.2)÷(1.4-1 )= を、
計算する子に、
「計算順は?」と聞きます。
すると子どもは、
① 左のかっこの中の - 、
② 右のかっこの中の - 、
③ かっこの外の ÷ の順に、
無言で、指先で、次々に示します。
これだけの指導体験の
アレコレのすべての見聞は、
そのどれも指導体験から得られますから
体験知です。
言葉にすることが難しい
アナログ情報としての体験知です。
その一つが、
(1-1.2)÷(1.4-1 )= を見て、
計算順を、
- 、- 、÷ と決めるとき、
子どもは、
「自分をリードする自分」仮説のような感じで、
計算順を決めているように
観察できることです。
さらに指導して、
(1-1.2)÷(1.4-1 )= の
個々の計算を、
それぞれ別々の余白で計算させると、
面白いことに、
子どもは、いきなり計算しないようです。
1番目の計算 1-1.2= を
余白に書いた後、
ほんの少しの間ですが、
計算の流れを思い出しているようです。
どうもここでも、
子どもは、
「自分をリードする自分」仮説のような感じで、
1番目の計算 1-1.2= の流れを、
思い出しているようなのです。
例えば、
1-1.2= の
1.2 を分数に書き換えて、
それから、分数のひき算を計算する・・・のような
計算の流れです。
そして、
推測レベルで感じるだけなのですが、
自分の内面のリーダーが、
自分自身をリードしていることに、
子どもは、何となく気付いているようです。
言葉で教えようのないこのようなことに、
四則混合を計算する前に
計算順を決めさせて、
個々の計算を、
それぞれ別々の余白で計算させれば、
気付かせることができることを、
指導する体験から、
体験知として持つことができます。
(基本 -1414)、(分数 -565)
関連:2023年09月11日の私のブログ記事
「計算の答えを自力で出すとき、
自分が、自分自身をリードしています。
教え方一つで、
このようなことに気付かせることが可能です」。