単項式の乗除(かけ算とわり算)
= や、
= や、
= を、
こちらが計算するとき、
こちらが自力で習得した
ある種のアナログ体験知にリードされています。
このようなアナログ体験知は、
単項式の乗除の答えを出すための手順のように、
流れのある一連の手続きです。
こちらの脳をハードとして、
そのハードで、
単項式の乗除の答えを出すためのプログラムが、
ある種のアナログ体験知です。
このようなアナログ体験知自体を、
実は、
誰からも教えられていないのです。
教えられたことは、
= や、
= や、
= の答えの出し方を
言葉で説明されたことだけです。
こちらに教えてくれた方も、
こちらに説明してくれた言葉にリードされて、
実際の話、
答えを出してはいません。
教えてくれた方が、
自力で習得しているアナログ体験知を、
こちらに説明するために、
言葉にしただけです。
つまり、
こちらに説明してくれた方は、
自分が答えを出すときのアナログ体験知を
こちらに説明するためだけに、
言葉にしています。
ですが、
アナログ体験知は、
アナログ体験知です。
残念ながら、
巧みに言葉を選んでも、
言葉で説明して、
学習知として、
言葉にした対象のアナログ体験知自体を、
こちらに修得させることができないのです。
こちらに教えてくれた方の
アナログ体験知の説明自体を理解して、
学習知としているだけです。
アナログ体験知自体を
学習知としてはいません。
こちらに説明してくれた方の説明を利用して、
こちら自身が繰り返し、
単項式の乗除の答えを出す体験から、
「あぁ、なるほど、こうするのか!」のような
ある種のアナログ体験知を
自力でつかむしかないのです。
こちらに起こったことと同じように、
こちらが子どもに教えることができるのは、
子ども自身が、
単項式の乗除の答えを自力で出すときの
利用できる何かなのです。
このように考えることで工夫されたのが、
実況中継型リードです。
こちら自身が
アナログ体験知にリードされて、
単項式の乗除の答えを出している姿を
子どもに見せてしまう教え方です。
例えば、
5a×5= の × を、示してから、
「5a」の 5 と、
「×5」の 5 を、示して、
「ごごにじゅうご(5×5=25)」と言って、
5a×5= の = の右の余白を示して、
「ここ」と言って、
子どもが、5a×5=25 と書いたら、
「a」 を、示して、
5a×5=25 の 25 の右の余白を示して、
「ここ」と言って、
子どもが、5a×5=25a と書いて終わります。
こちらは、
教えることも、見せることもできない
ある種のアナログ体験知にリードされています。
アナログ体験知に
リードされていることを見せています。
(基本 -1311)、(分数 -528)
関連:2023年06月03日の私のブログ記事
「何を見て、どうしているのかを、
言葉の説明を抜いて、ただ、
やって見せるだけの教え方をします」。