誤答を消させません。
そのまま残させます。
そして、
もう一度、計算させます。
計算し直させた答えを、
誤答の下に書かせます。
こうすれば、
誤答と
計算し直させた答えを
見比べることができます。
計算し直させた答えが、
消さずに残させた誤答と同じでしたら、
また、
計算をミスしています。
誤答と違うようでしたら、
正しい答えの可能性があります。
誤答を出したときと、
どこか違う計算をしています。
その違う部分が、
計算し直した子の学びになります。
例えば、
7+8=16 です。
正しい答えは、15 です。
間違えています。
誤答 16 を消させないで、
そのまま残させます。
そして、
もう一度、計算させて、
7+8=16
15 と、
計算し直させた答えを、
下に書かせます。
この子は、
正しい答え 15 を出しています。
誤答 16 の計算と、
正答 15 の計算は、
どこかが違うはずです。
その違う部分が、
この子の学びになります。
7+8=16 を自力で、
計算し直して正すことができない子には、
正答 15 をズバリ教えます。
7+8=16 の誤答 16 の下の余白を示して、
「じゅうご(15)」とだけ教えます。
こうすれば、
この子は、
必ず、何かを学びます。
あるいは、
840÷8=15 です。
正しい答えは、105 です。
自力で、
計算し直して正すことができない子には、
こちらが、
実況中継型リードで教えます。
以下が、
実況中継型リードの実例です。
840÷8=15 の誤答 15 を残させて、
840 の 8 と、
÷8 の 8 を示して、
「8÷8=1」と言って、
誤答 15 の 1 を示して、
「合っている」と言って、
誤答の下の余白を示して、
「ここ、いち(1)」と言います。
子どもは、
840÷8=15
1 のように書きます。
次に、
840÷8=15
1 の
840 の 4 と、
÷8 の 8 を示して、
「4÷8=0・・・4」と言って、
誤答の下に書いた答え 1 の右を示して、
「ここ、ゼロ(0)」と言って、
840 の 4 と 0 の間の下の余白に
「ここ、し(4)」と言います。
リードされた子は、
840÷8=15
4 10 のように書きます。
そして、
840÷8=15
4 10 の
下に書いた 4 と、
840 の 0 をペンの背で丸く囲い、
そして、÷8 の 8 を示して、
「40÷8=5」と言って、
誤答の下に書いた答え 10 の右を示して、
「ここ、ご(5)」と言います。
リードされた子は、
840÷8=15
4 105 のように書いて、
必ず、何かを学びます。
(基本 -1310)、(+- -711)
(×÷ -229)
関連:2023年06月02日の私のブログ記事
「840÷8=15 とミスした計算を、
自力で正すとき、どの子も同じように、
誤答 15 を消してから計算し直します。
誤答 15 を残したまま、
計算し直すことを教えると、
バツ(☓)の正し方が向上します」。