筆算のたし算を自力で計算できるのは、計算の流れのようなアナログ体験知をつかむからです。でも、その正体はボンヤリしています。筆算に書かないで計算させることで、正体を、少しハッキリとさせることができます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方の正体は、

繰り返し練習することで何となくつかむ

計算の流れのようなアナログ体験知です。

 

その具体的な内容は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の 5 と 2 を、

上から下に見て、

5+2=7  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と書いて、

4 と 1 を、

上から下に見て、

4+1=5  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:57\end{array} }} \\  と書くことです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 16 \\ +\: 27 \\ \hline \end{array} }} \\  のように繰り上がりがあっても

計算の流れのようなアナログ体験知が

計算をリードします。

 

その具体的な内容は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 16 \\ +\: 27 \\ \hline \end{array} }} \\  の 6 と 7 を、

上から下に見て、

6+7=13  と足して、

3 を、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 16 \\ +\: 27 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

1 を、次のたし算の答えに足すために覚えて、

1 と 2 を、

上から下に見て、

1+2=3  と足して、

足すために覚えている 1 を

3+1=4  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 16 \\ +\: 27 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書くことです。

 

 

ただ、このような

計算の流れのようなアナログ体験知は、

とてもボンヤリしています。

 

そこで、

筆算に書かないで、

45+12=  や、

16+27=  の形のまま

計算させます。

 

こうすれば、わずかであっても

このアナログ体験知を

ハッキリとさせることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1309)、(+-  {\normalsize {α}} -710)

 

関連:2023年06月01日の私のブログ記事

「繰り上がりのあるたし算の答えを、

シンプルなパターンを繰り返し使って出します。

ただし、右端の計算(一の位)と、

左端の答えの書き方(一番大きな位)が、

少し違います」。