消しゴムを持って、消そうとしている子の動きを、計算し直すことに、瞬時に入れ替えることができます。「消さない!」と言わなくても、こうできます。

3けたの筆算のたし算の誤答 :

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の直し方の

かなり強い指導です。

 

間違えた答え 224 を

消させません。

 

消させないことに

強い指導をします。

 

でも、

「消さない!」のような

否定する言葉で制しません。

 

「消す」と決めている子に、

最初の計算  6+8=  の答え 14 を出すことに

強引に変えさせてしまう強さです。

 

 

つまり、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の誤答 224 を、

「消す」と決めて、

消しゴムを持って、

消そうとしている子どもに、

割り込んでしまい、

たし算  6+8=  に向かわせてしまう強さです。

 

このように、

消そうとしている子どもが

しようとしていることを、

強引に変えてしまいます。

 

「消さない!」と言わないで、

でも、

たし算  6+8=  に向かわせるのですから、

次のような実況中継型リードが

お勧めです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の一の位の 6 と 8 を示し、

「6+8=14」と言い、

この子の答えの一の位の 4 を示し、

「合っている」と言って、

「指、1」です。

 

6 と 8 を示し、

「6+8=14」と言うまで、

こちらは内面をギュッと引き締めて、

たし算に向かせてしまう

とても強い気持ちが必要です。

 

ここが弱いと、

「消す」と決めて、

消しゴムを持って、

消そうとしている子です。

 

そのまま

消してしまいます。

 

ですから、

ここで、

とても強い気持ちが必要です。

 

ですが、

強いのは気持ちだけです。

 

6 と 8 を示す動作や、

「6+8=14」と言う言い方は、

ソフトで優しくです。

 

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の十の位の 7 と 4 を示し、

「7+4=11」と言い、

子どもが指に取っている 1 を触り、

「1 増えて、12」と言い、

この子の答え 224 の十の位の 2 を示して、

「合っている」と言い、

「指、1」と言います。

 

すでに、

消す動作を、

たし算の答えを出すことに

入れ替えた子です。

 

ここは、

「できるから」と、

子どもの力を信頼する

穏やかな気持ちにします。

 

 

最後に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の百の位の 3 と 8 を示し、

「3+8=11」と言い、

子どもが指に取っている 1 を触り、

「1 増えて、12」と言い、

この子の答え 224 の百の位の 2 を示し、

「合っている」と言い、

その左前を示し、

「ここ 1」と言います。

 

消す動作から、

たし算の答えを出すことに

集中している子ですから、

すぐに、

1 を書き足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline1224\end{array} }} \\ と書きます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1157)、(+-  {\normalsize {α}} -624)