6~7秒のような短い時間で、2けたの筆算のたし算の一の位のたし算を教え終わり、続いて、6~7秒のような短い時間で、十の位のたし算を教え終わることを繰り返すから、子どもは自然に、同じような計算が繰り返されていることに気付きます。

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の教え方の

一定の速いスピードの一つの目安は、

子どもが   {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書き終わるまで、

15秒前後です。

 

 

教え方は、

次の実例のような実況中継型リードです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 8 と 5 を示して、

「 8+5=13 」と足して、

5 の真下を示して、

「ここ、さん(3)」、

「指、いち(1)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

そして、指を 1本伸ばすのを待ちます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  の 2 と 1 を示して、

「 2+1=3 」と足して、

子どもが伸ばしている指を触って、

「いち(1)増えて、し(4)」と言って、

15 の 1 の真下を示して、

「ここ、し(4)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書くのを待ちます。

 

このような実況中継型リードの所要時間が、

15秒前後です。

 

 

もう少し詳しく眺めます。

 

一の位のたし算、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 8 と 5 を示して、

「 8+5=13 」と足して、

5 の真下を示して、

「ここ、さん(3)」、

「指、いち(1)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

そして、指を 1本伸ばすまで、

6~7秒です。

 

続いて、十の位のたし算

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  の 2 と 1 を示して、

「 2+1=3 」と足して、

子どもが伸ばしている指を触って、

「いち(1)増えて、し(4)」と言って、

15 の 1 の真下を示して、

「ここ、し(4)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書くまで、

6~7秒です。

 

 

一の位のたし算を教え終わり、

子どもが一の位の答えを書いて、

指を 1本伸ばすまで、

6~7秒です。

 

子どもの作業で、

こちらの実況中継型リードが

一時的に中断されます。

 

続いて、

十の位のたし算を教え終わり、

子どもが十の位の答えを書くまで、

6~7秒です。

 

この十の位のたし算でも、

子どもの作業で、

こちらの実況中継型リードが

一時的に中断されます。

 

 

つまり、

6~7秒で、一の位のたし算が区切られて、

6~7秒で、十の位のたし算が区切られます。

 

6~7秒の短時間で、

同じような計算を繰り返し見る子どもは、

自然に、

「同じ計算を繰り返しているらしい」と、

思うようです。

 

このように、

短時間で繰り返されることが、

とても重要です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1441)、(+-  {\normalsize {α}} -793)

 

関連:2023年10月07日の私のブログ記事

「一定の速いスピードで計算するから、

ボンヤリとした「同じような」計算が

繰り返されていることに気付きます。

筆算のたし算を例にします」。