2+1= の実況中継型リードの実例は、
2 を示して、「に」と言って、
1 を示して、
「さん」と言って、
= の右を示して、
「ここ、さん(3)」と言います。
リードされた子は、
何が何だかまったく分からないまま、
それでも、
2+1=3 と書きます。
このような実況中継型リードを見せて、
こちらは、
答えの出し方そのものを
教えているつもりです。
リードされている子は、
「教えてもらえた」とは
思ってもいません。
「訳が分からないが、
さん(3)と言われたから・・・」で、
2+1=3 と書いているだけです。
14-8= の実況中継型リードの実例は、
= の右を示して、
「ろく(6)」と言って、
子どもが 14-8=6 と書いたら、
8 と 6 を示して、
そして、14 も示して、
「はち足すろく、じゅうし(8+6=14)」と言います。
リードされた子は、
何が何だかまったく分からないままです。
このような実況中継型リードを見せて、
こちらは、
答えの出し方そのものを
教えているつもりです。
リードされている子は、
「教えてもらえた」とは
思ってもいません。
「いきなり、
ろく(6)と言われたから・・・」で、
14-8=6 と書いているだけです。
実況中継型リードを見せて教えても、
子どもは、
「教えてもらえた」と思いません。
繰り返し、
同じような実況中継型リードを見せられると、
答えの出し方を、
「なぁんだ、分かった」とつかみます。
「教えられたのではなくて、
自力でつかんだ」が、
子どもの感じに近いはずです。
つまり、
子どもの内から、
何かが現われたのです。
潜在能力を、
子どもが自力で顕在化させたのです。
実況中継型リードを見せる教え方は、
このようなことができます。
(基本 -1517)、(+- -840)
関連:2023年12月22日の私のブログ記事
「できない計算を、自力でできるようになることや、
嫌でやろうとしなかった計算問題に、
取り組むようになることは、
潜在能力が顕在化されたからです。
子どもの潜在能力を顕在化できるチャンスに
出会えたら、指導する体験で、
体験知を得てしまいます」。