四則混合の問題や、文字式の単項式の乗除で、「どうやるの?」と聞かれたら、聞かれた直後に、実際の計算だけを、実況中継型リードで見せる教え方を実際に行います。すると、教える体験から、じつに多くの体験知を得ることができます。

自力で答えを出せない四則混合の問題

 {\Large\frac{2}{5}}×(1- {\Large\frac{3}{4}} )=  を、

「どうやるの?」と聞かれたら、

聞かれた直後に、実際の計算だけを、

実況中継型リードで見せます。

 

あるいは、

自力で答えを出せない単項式の乗除

 {\normalsize {a^{4}÷a^{2}×a^{7}}}=  を、

「どうやるの?」と聞かれたら、

聞かれた直後に、実際の計算だけを、

実況中継型リードで見せます。

 

こうすれば、

子どもは満足します。

 

と、

このようなことを読んで理解できたら、

教える体験の裏付けがありませんから、

知っただけの学習知です。

 

 

実際に、

四則混合   {\Large\frac{2}{5}}×(1- {\Large\frac{3}{4}} )=  のような問題を、

「どうやるの?」と聞く子に、

答えの出し方だけを

実況中継型リードで教えます。

 

実況中継型リードの骨子は、

① 1 を、 {\Large\frac{4}{4}} に書き換えてから、

1- {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{4}{4}} {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{1}{4}}  と計算すること、

 {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{1}{4}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{5}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{1}{\begin{matrix}\cancel{4}\\2\end{matrix}\,}} {\Large\frac{1}{10}}  と計算すること、

これだけです。

 

 

もちろん、

実況中継型リードを見せるとき、

まず、

「計算順は?」と聞いて、

子どもに、計算順を確認します。

 

そして、

個々の計算を、

それぞれ別々の余白で

実況中継型リードで計算します。

 

 

 {\Large\frac{2}{5}}×(1- {\Large\frac{3}{4}} )=  の 1番目の計算のひき算

1- {\Large\frac{3}{4}}  を余白で計算します。

 

1 を、実況中継型リードで、 {\Large\frac{4}{4}} に書き換えて、

そして続く実況中継型リードで、

1- {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{4}{4}} {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{1}{4}}  と計算します。

 

 

 {\Large\frac{2}{5}}×(1- {\Large\frac{3}{4}} )=  の 2番目の計算のかけ算

 {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{1}{4}}  を、

1番目の計算のひき算とは別の余白で計算します。

 

実況中継型リードで、

掛ける前に約分をして、

 {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{1}{4}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{5}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{1}{\begin{matrix}\cancel{4}\\2\end{matrix}\,}} {\Large\frac{1}{10}}  と計算します。

 

 

このような実況中継型リードを見せて、

子どもの質問に答えれば、

子どもは真剣になって

実況中継型リードを見ています。

 

こちらの実況中継型リードの内容や、

見せ方としての口調や話すスピードや、

子どもの反応のすべてが、

実際に指導して得られる知識ですから、

すべて体験知です。

 

 

また、

 {\normalsize {a^{4}÷a^{2}×a^{7}}}=  を、

「どうやるの?」と聞く子に、

分数に書き換えるリードを

実況中継型リードで教えます。

 

こちらの実況中継型リードを見た子が、

 {\normalsize {a^{4}÷a^{2}×a^{7}}} {\Large\frac{a^{4}・a^{7}}{a^{2}}}=  と、

真剣になって書く様子は、

実際に、指導したから見ることができる体験知です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1420)、(分数  {\normalsize {α}} -568)

 

関連:2023年09月16日の私のブログ記事

「自力で答えを出そうとしている子が、

答えを出せないとき、自力で、

答えの出し方を聞くことに決めています。

ですから、答えの出し方だけを教えれば、

子どものWinを満たします」。