この子は、わ(=)を、計算した答えを書く記号と理解しています。

8- {\Large\frac{2}{7}}×5

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}}

=7 {\Large\frac{7}{7}}-1 {\Large\frac{3}{7}}

=6 {\Large\frac{4}{7}} のような

「わ(=)」の使い方をします。

 

最初の「わ(=)」は、

間違えた使い方です。

 

でも計算は、

正しくできています。

 

8- {\Large\frac{2}{7}}×5 は、

かけ算(×)が先です。

 

その次に、

ひき算(-)です。

 

正しい計算の順番で計算しています。

 

まず、

1番目の計算:

かけ算( {\Large\frac{2}{7}}×5)を計算して、

8- {\Large\frac{2}{7}}×5

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}} と書いています。

 

間違った「わ(=)」の使い方です。

 

そうですが、

かけ算を計算した答えを

「わ(=)」で書いています。

この子には自然な使い方です。

 

8- {\Large\frac{2}{7}}×5 の

かけ算の答え 1 {\Large\frac{3}{7}} を使って、

次は、ひき算です。

 

ひき算を計算する続きを、

=7 {\Large\frac{7}{7}}-1 {\Large\frac{3}{7}}

=6 {\Large\frac{4}{7}} と計算します。

 

この子は、

計算の答えを、

「わ(=)」を使って書きます。

 

この「わ(=)」の使い方は、

算数の計算で

習った通りです。

 

7+8=15 です。

 

7+8 を計算した答え15を、

わ(=)を使って書きます。

 

ひき算も、かけ算も、わり算も、

計算した答えを

わ(=)を使って書きます。

 

13-8=5 です。

9×5=45 です。

27÷3=9 です。

 

この子には、

計算した答えを書くための記号が、

「わ(=)」です。

 

だから、

8- {\Large\frac{2}{7}}×5

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}}

=7 {\Large\frac{7}{7}}-1 {\Large\frac{3}{7}}

=6 {\Large\frac{4}{7}} の書き方をします。

 

でも、

この子の書き方の

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}}

「わ(=)」は間違えています。

 

8- {\Large\frac{2}{7}}×5

=8- {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=8-1 {\Large\frac{3}{7}} と書けば、

正しい「わ(=)」の使い方になります。

 

計算した答えを書くための「わ(=)」と

理解しているこの子は、

この書き方を、

受け入れるのが難しいはずです。

 

この子に

受け入れてもらえるリードを

工夫します。

 

「これ、ここ」とリードして、

この子の書いた答の

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}}

右の余白に移させます。

 

最初の「わ(=)」を消して、

 {\Large\frac{2}{7}}× {\Large\frac{5}{1}}=1 {\Large\frac{3}{7}} を右の余白に書きます。

 

こうするとこの子の書き方が、

8- {\Large\frac{2}{7}}×5

=7 {\Large\frac{7}{7}}-1 {\Large\frac{3}{7}}

=6 {\Large\frac{4}{7}} に変わります。

 

このリードで、

計算した答えを書くだけの

「わ(=)」になります。

 

この子は、

すぐに受け入れてくれます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て