わり算の答えが浮かぶようになって、少したってから、自分がつかんだことを意識させます。

18÷2 の18を、

2の段の九九の答えの中から探します。

2×9=18 です。

 

これから、

18÷2=9 と計算します。

 

21÷3 でしたら、21を、

3の段の九九の答えの中から探します。

3×7=21 です。

だから、21÷3=7 と計算できます。

 

九九を利用して答えを探していると。

やがて、36÷4 を見たら、

36÷4 の答え9が頭に浮かぶようになり、

4の段の九九の答えの中から、

36を探さなくなります。

 

そして、

〇〇÷〇 のわり算を見たら、

どの問題にも、答えが浮かぶようになって、

九九を利用して、答えを探さなくなります。

 

わり算の答えが浮かぶ感覚を、

無意識に自然に使うようになった子に、

いくつか聞いてみます。

 

聞く直前に、

18÷2、21÷3、36÷4、25÷5、24÷6、

35÷7、32÷8、36÷9、48÷8、49÷7、

42÷6、40÷5、36÷4、27÷3、45÷5、

48÷6、42÷7、64÷8、54÷9、56÷7、の

わり算を20問計算させます。

 

できるだけ速く計算するように、指示してから、

ストップウォッチで時間を測ります。

 

その後で、

次のような4つの質問をします。

 

① 18÷2 に、答え9以外が思い浮かんだ?

 

② どうして9だけが、浮かんだのだろうか?

 

③ いつ頃、答えが浮かぶようになった?

 

④ どのような練習をした?

 

6+8 のたし算を見たら、

答え14を浮かべる感覚で、

同じような質問をしたときよりも、

子どもは成長していますから、

よりハッキリと自分を見るようになっています。

 

九九を利用する計算を、

ただ繰り返しただけなのに、

答えが浮かぶように変身しています。

 

このような変身が、

勝手に起こっています。

とても不思議です。

 

そして、

この不思議な変身を、

自分が起こしたことを、

より強く意識できます。

 

学ぶ自分のことを、

少しでも意識するような子になれば、

学び方が違い始めます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -004)

(×÷  {\normalsize {α}} -006)