(+2)×(+3)=+6、
(+2)×(-3)=-6、
(-2)×(+3)=-6、
(-2)×(-3)=+6。
この4つの見本を、
正しい計算(公理)と認めることで、
正負の数のかけ算を計算できます。
例えば、
(-8)×(-5)=+40 や、
(-2)×(-2)×(-2)=-8 です。
計算できるようになってから、
(-2)×(-3)=+6 を、
「なるほど」と納得できる解釈を作ります。
(マイナス)×(マイナス)が、
(プラス)になるような解釈です。
アレコレと想像することができます。
納得できる解釈を生み出すことは、
とても楽しい知的作業です。
かけ算で計算する応用問題を探します。
(速度)×(時間)=(距離)を、
その1つとして思い付きます。
これを利用するのでしたら、
速度にプラスやマイナスの意味を、
時間や距離にもプラスやマイナスの意味を
持たせなければなりません。
速度や距離のプラスやマイナスは、
向きで区別できます。
上下でも、
左右でも、
東西でも構いません。
時間のプラスやマイナスは、
未来と過去で区別できます。
このように想像していく知的作業から、
(-2)×(-3)=+6 を、
(速度)×(時間)=(距離)を利用して、
解釈することができます。
このような話の流れが、
数学流の作法です。
もちろん、この流れを
逆にたどることもできます。
先に、
(速度)×(時間)=(距離)を利用して、
(マイナス)×(マイナス)が、
(プラス)になることを説明します。
その後で、
速度や時間や距離から、
㎞や時間の単位を取ってしまい、
数字だけにしてから、
(-2)×(-3)=+6 を正しいと認めます。
話の流れが、
数学流の作法とは、
逆向きです。
数学流の作法の流れは、
4つの計算規則を正しい(公理)と認めると、
正負の数のかけ算を計算できます。
正しい(公理)と認めるのは4つです。
正負の数のかけ算を計算できる計算問題は、
実にたくさんです。
さらに、
正しい(公理)と認める計算規則を、
アレコレと想像して、膨らませて、
解釈を生み出すことができれば、
「なるほど」と納得できます。
数学流の作法は、
膨らませていく流れです。
生み出す流れです。
(基本 -031)、(×÷ -020)、(分数 -008)