こちらの計算を
実況中継しながら見せる教え方があります。
計算そのものは、
頭の中で行われますから、
無言です。
でも、
無言で計算して見せても、
見ている子どもは、
計算の仕方を少しも理解できません。
だから、
こちらが頭の中でしていることを、
言葉や動作で補足しながら見せれば、
子どもは理解できます。
これが、
計算を実況中継で見せる教え方です。
見せるだけのワンパターンです。
どのような計算を教えるときも、
こちらは、動画の実況中継だけです。
ワンパターンですから、
子どもは、すぐに慣れます。
そして、
こちらの動画見本の計算を
見て理解するようになります。
しかも、
理解の仕方そのものを
子どもに任せてしまいますから、
任されたことが楽しいようです。
いくつかの例です。
① 3+1= の初めてのたし算です。
3を示して、「さん」と音読します。
+1 の1を示して、「し」と数えます。
= の右を示して、「ここ、し(4)」です。
子どもが、
計算の仕方を、「そうするのか!」とつかむまで、
5問や10問、たし算の実況中継を続けます。
計算の仕方を、実況中継するだけの教え方です。
ワンパターンです。
② 8+1= で、集中が切れています。
8を示して、「はち」と音読します。
+1 の1を示して、「く」と数えます。
= の右を示して、「ここ、く(9)」です。
子どもの気持ちが、
たし算に戻るまで、
3~4問、たし算を実況中継します。
切れている集中を、
たし算に戻す手伝いも、
実況中継のワンパターンです。
③ 13-5= の初めてのひき算です。
= の右を示して、「はち(8)」です。
子どもが、
13-5=8 と書くのを待ちます。
5と8と13をこの順で示しながら、
「ご足すはち、じゅうさん(5+8=13)」です。
子どもが、
「そうか。足す数を探すのか!」と理解するまで、
5問や10問、実況中継を続けます。
ワンパターンの教え方です。
④ の初めての繰り上がりです。
2と1を隠して、8と5が見えるようにしてから、
「はち足すご、じゅうさん(8+5=13)」、
「ここ、さん(3)」、
「指、いち(1)」です。
2と1を示しながら、
「に足すいち、さん(2+1=3)」、
「いち(1)増えて、し(4)」、
「ここ、し(4)」です。
子どもが、
繰り上がり計算を理解するまで、
3~4問、実況中継を続けます。
ワンパターンの教え方です。
⑤ の初めての筆算のかけ算です。
4と2を順に示しながら、
「しにがはち(4×2=8)」、
「ここ、はち(8)」です。
4と3を順に示しながら、
「しさんじゅうに(4×3=12)」、
「ここ、じゅうに(12)」です。
子どもが、
筆算のかけ算の計算の仕方をつかむまで、
3~4問、実況中継を続けます。
ワンパターンの教え方です。
⑥ 15÷3= の初めてのわり算です。
= の右を示して、「ご(5)」です。
子どもが、
15÷3=5 と書くのを待ちます。
3と5と15を順に示しながら、
「さんごじゅうご(3×5=15)」です。
子どもが、
わり算の計算の仕方をつかむまで、
5~6問、実況中継を続けます。
ワンパターンの教え方です。
さて、
このような教え方です。
計算の仕方の動画見本を
実況中継で見せるだけの
ワンパターンの教え方です。
初めての計算を教えるときも、
切れている集中を戻すときも、
実況中継の計算を見せるだけです。
こちらの教え方を、
トコトン実況中継を見せることに絞れば、
子どもは、
こちらの動画見本の計算を、
見てまねすることを楽しむようになります。
(基本 -086)、(+-
-067)、(×÷
-032)