が分かっていて、
を求める問題です。
高校数学の普通の問題です。
この問題を、
一瞬、ジッと見て、
その後で、
と
解く子がいます。
外から見ていて、
見分けがつきにくいのですが、
大きく2つのタイプに分かれます。
その一つは、
問題を見ることで、
解き方を思い付いて、
その後で解くタイプです。
難しい問題でしたら、
解き方を思い付かないこともあります。
解けない問題です。
ほとんどの子は、
このタイプです。
もう一つのタイプは、
問題を見る前に、
「解くことができる」と決めているタイプです。
「解くことができる」のですから、
「解き方を探し出せる」と先に決めています。
このタイプは、
ごく少数の子です。
問題を見てから、
解き方を思い付いて、
そして解く順ではありません。
問題を見る前に、
「解くことができる」と決めています。
「解き方を探し出せる」と決めています。
ですから、
「解くことができる」と決めている子が、
問題を見る目的は、
「解くことができる」問題を解くためです。
解けるかもしれないし、
解けないかもしれないではありません。
解くことができるのです。
解き方を探し出せるのです。
見分けがつきにくいのですが、
2つのタイプがあることを知っていて、
子どもの解き方を注意して見れば、
見分けることができます。
「解けるか、解けないか」、
「解き方を思い付くか、思い付かないか」、
解いてみるまで分からないとしている子は、
式 を、
アレコレといじっている感じです。
式をいじって、
試行錯誤をして、
解き方を探している感じです。
「解くことができる」と先に決めている子、
「解き方を探し出せる」と先に決めている子は、
式 を見る目的が、
「 と、 で表す」と絞られています。
式 から、
式 を、
作り上げてしまう感じです。
式の扱い方の違いが、
2つのタイプを見分ける微妙な違いです。
式 を、
アレコレといじっている感じなのか、
あるいは、
式 から、
式 を、
作り上げてしまう感じなのかの違いです。
さて、
「解き方を探し出せる」と先に決めている子に、
育つ可能性のある育て方があります。
① 楽に使えることだけを使って計算します。
② それを使う動画見本の実況中継で教えます。
これだけです。
算数の初めの
3+1= のたし算からこうします。
3 を示して、「さん」と声に出して読み、
1 を示して、「し」と、1回数えて、
= の右を示して、「ここ、し(4)」です。
子どもが、
楽に使えることだけを使って、
計算しています。
子どもも分かっています。
言葉で説明しないで、
こちらが、計算して見せています。
「そうか!」と、
計算の仕方を理解するまで、
同じようなたし算の実況中継を続けます。
「まだ分からないの?」や、
「ちゃんと見ているの?」のように、
せかされずに繰り返し見せてもらえれば、
子どもは必ず、
「そうか!」となります。
つまり、
こちらが見せる動画見本の実況中継から、
子どもが、
計算の仕方を発見しています。
このような教え方を、
新しい計算が出るたびに繰り返して、
子どもを育てます。
「解くことができる」と先に決めて、
「解き方を探し出せる」と決めている子に、
育つ可能性のある育て方です。
(基本 -125)、(分数 -034)