連立方程式を計算する前に、
式をジッと見て、
解き方を決めた後で計算する子です。
この子の解き方を再現します。
例えば、
連立方程式 です。
2つの式をジッと見て、
「分母を取って、x、y の順に並べる」と、
先に、解き方を決めます(①)。
そして、
自分が決めた解き方で計算します。
1番目の式 の
分母を取る計算も、
「最小公倍数を探して、掛ける」と、
先に、計算の仕方を決めます(②)。
最小公倍数は、
通分のセンスです。
1番目の式を通分すれば、
です。
これから、
1番目の式の最小公倍数は、108 です。
つまり、
1番目の式 は、
「×108」と書いて、
です。
この式 も、
「かっこを外して、x、y を左、数字を右」と、
先に、計算の仕方を決めます(③)。
計算すると、
です。
2番目の式 の
分母を取る計算も、
「最小公倍数を探して、掛ける」と、
先に、計算の仕方を決めます(④)。
「×12」と書いて、計算すると、
です。
この式 を見て、
「かっこを外して、x、y を左、数字を右」と、
先に、計算の仕方を決めます(⑤)。
計算すると、
です。
ここまでの計算で、
計算の仕方を、先に、5回決めています。
が、
に変わります。
を見て、
「 y を消す」、
「1番目を3倍、2番目を4倍して足す」と、
先に、計算の仕方を決めます(⑥)。
計算します。
1番目を3倍、
2番目を4倍すると、
になります。
そして、足すと、
になります。
やはり、
を見て、
「 x に付いている 25 で、右の数 72 を割る」と、
先に、計算の仕方を決めます(⑦)。
計算すると、
x= のような分数になります。
この x= を、
の2番目の式に代入して、
y を求めると、先に決めます(⑧)。
代入すると、
4×-3y=-3 です。
この式を見て、
「全体を、-3 で割り、数字を右に集めて計算」と、
先に決めます(⑨)。
4×-3y=-3 を、-3 で割ります。
-4×+y=1 です。
数字を右に集めて計算すると、
y=1+4×= です。
y が求まります。
やはり、分数です。
この子は、
これで終わりにしないで、
検算しています。
x= と、y= を、
元の方程式 に代入します。
代入する式を見ると、
x+1 と、y-1 の分数の形です。
「 x= と、y= を、
x+1 と、y-1 に代入して、
x+1 と、y-1 を計算する」と、
先に決めます(⑩)。
計算します。
x+1=+1=、
y-1=-1= です。
そして、
「この x+1= と、y-1= を、
1番目の式に代入して、左辺を計算する」と、
先に決めます(⑪)。
代入します。
です。
この を見て、
「左の分数に、 を掛けて、
右の分数に、 を掛けて、通分して、足す」と、
先に決めます(⑫)。
計算します。
になって、
97×3 や、96×4 を計算すると、
になります。
x= と、y= は、
1番目の式 を満たしています。
検算の続きを、
「この x+1= と、y-1= を、
2番目の式に代入して、左辺を計算する」と、
先に決めます(⑬)。
代入します。
です。
この を見て、
「左の分数に、 を掛けて、
右の分数に、 を掛けて、通分して、足す」と、
先に決めます(⑭)。
計算します。
になって、
97×4 や、96×3 を計算すると、
になります。
x= と、y= は、
2番目の式 を満たしています。
これで、
検算できました。
x= と、y= は、
連立方程式 の解です。
この子は、
このように、
計算の仕方を先に決めています。
14回、途中で計算を止めています。
式を見て、
計算の仕方を決めています。
(基本 -124)、(分数 -033)