2-+= の計算で、
計算する前に、
式全体を見て、
「どのように計算する?」と
考える子に育てることができます。
こうしないで計算すると、
左から計算してしまいます。
2-+= を、
このまま計算するのが、
式全体を見て、
「どのように計算する?」と
考えていない計算です。
式全体を見ないで、
いきなりの計算は、
まず、ひき算です。
2- の 2 を工夫して、
を引けるようにします。
2 を、1+1 に分けて、
右の 1 を、 に変換すると、
2=1 に変わります。
こうすれば、
2 から、 を引くことができます。
2-=1-=1 です。
これで、
2-+= の
2- が、1 と計算できて、
次は、
2-+=1+= のたし算を計算します。
1+= を通分します。
1+= です。
そして、足すと、
1= です。
この を、帯分数に変換すると、
1 ですから、
1=1+1=2 です。
これが、
2-+= の答え
2 です。
さて、
このように左から順に計算する前に、
2-+= の式全体を眺めるようにします。
2 から、
を引いて、
その後で、 を足しています。
でも、
- と + の計算順は、
入れ替えることができます。
整数 2 から、
分数 を引くよりも、
分数 を足す方が、
はるかに楽です。
だから、
2 に、
を足して、
その後で、
を引くことができます。
まだ計算していません。
式を眺めて、
アレコレと考えているだけです。
アレコレ考えていると、
さらに、
2 に、
を足すのは、
そのまま 2 とできることと、
から、 を引くことができることも分かります。
と、
このようにアレコレと考えてから、
- と + の計算順を入れ替えて計算すると
計算する前に決めてから、
計算します。
こう決めて、
計算順を入れ替えます。
2-+=2+-= です。
そして、
先に、
たし算を計算します。
簡単です。
2+-=2-= です。
2+ の + を省略しただけです。
続いて、
通分してから、
ひき算を計算します。
すると、
2-=2-=2 と計算できます。
当たり前の話ですが、
ひき算から計算したときの答え 2 と、
同じです。
このように、
計算する前に、
アレコレと計算する子に育てるために、
2-+= を子どもが計算する前に、
「たし算を先にして、
ひき算を後にして、
計算してごらん」と教えます。
あるいはもっと荒っぽく、
2-+= の + と、- を示して、
「これと、これを入れ替える」です。
計算順を入れ替える理由を言いません。
計算の工夫の仕方を
教えているのではありません。
式全体を見て、
計算の工夫の仕方を
考える子に育てようとしています。
「えっ、どういうこと?」と、
考えることを期待しています。
考え始めた子は、
2-+= の全体を見て、
ひき算が先で、
たし算が後になっていることに気付きます。
そして、
教えられた計算では、
後に計算するたし算を
先に変えるのですから、
「どのような計算に変わる?」と
自然に考えるはずです。
もちろん、
ほとんど考えずに、
2-+=2+-= と書き換えて、
計算するだけの子がいます。
このような子であっても、
2-+= の式全体を、
書き換えるために
意識して見ます。
いきなり計算する習慣が、
少し変わります。
(基本 -259)、(分数 -080)